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Zな彼女とネクロマンサーの僕  作者: キノコ二等兵
レッドフィールド編
132/194

全ての終わり2

『すまないな。君たちが反政府勢力に攻撃を受けた以上直接会うのは憚られる。だが連絡だけというのも他が納得できんとうるさくてな』


「私たちも異論はありません。今回の私の部下である司の負傷は私の責任ですので貴方から送られた部下処遇は・・・・・・」


『とはいえこちらがレッドフィールド殿を防衛すると伝えたにも関わらずに起きたものだ。責任はこちらにもある。彼らには相応のものを持たせていた訳だからな』


 上層部は前回司が会った時とは違い、1人でこちらと顔を合わせている。


 松長と店長はフェイカーに関わった人間の処遇までの話に移っていく。


「(いやーほんと上の人とこんだけ同じ土台に立って話せるのすごいなぁ、まっちゃんは)」


『護衛隊の処遇はそちらに任せるとして、襲撃者たちは例外なく極刑にするつもりだが、いつまで彼らを匿うつもりかね?』


「能力主義の巨大人工浮島(ギガフロート)にいることが彼らの不幸だと私は考えています。私のいる場所は能力者との差別はない以前に存在すること自体があまり知られていませんから」


『だが彼らは非能力者も能力者と関わりがあればそれらの味方として攻撃するしな。そのような人間を見逃すわけにもいかんだろう。更に部下たちへの示しがつかん』


「それは否定出来ませんが・・・・・・」


『反論はそこまでかね?ならば極刑にするが』


 司は自身を狙われた身だ。この件に関しては巨大人工浮島(ギガフロート)側の意見だろう。事実司本人もそう考えている。


「猶予を・・・・・・与えてみてはどうでしょうか?彼らはまっちゃんが言った通りここでの知識しかない。無知は悪と言う言葉もありますが、彼らの場合は唆されたというのも大きいのではないでしょうか」


 司は松長の前に立つと意見を飛ばす。


『唆されたと言うがね、君は敵の上官を倒したらその下の人間には余地をあげるべきだと?』


「もし彼らが能力者を殲滅することに命を注ぐような人たちなら投降なんてしない。その時俺はふわふわした意識で直接は見ていませんが、他の人間が言うには投降した振りをして自爆をしている人間もいた。負傷者も出ている」


『だからこそ排除すべきだ。復讐者はいつまでも復讐心を持って生きる。そんなものを永遠に背負わせるつもりかね?』


「憎しみは理由を知れば小さくなる。その復讐をしなくて良いという環境があっても」


『・・・・・・なら君レッドフィールド氏のいう通りだったとしても猶予は幾らだ?』


「半年です。その後一度解放し監視を付けます。そういう行動を起こした場合こちらで排除します。勿論そこまでの費用もこちらで出します」


『・・・・・・逐次状況報告はすることを最低条件だ。それなら了承しよう。当然こちらの大使を派遣する。その者の判断で君が行おうとしたことをやってもらう。いいな?』


 司はありがとうと言いながら頭を下げて後ろに下がる。あとは松長の仕事だ。


 2人は話をまとめると今回は以上で終了した。

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