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Zな彼女とネクロマンサーの僕  作者: キノコ二等兵
レッドフィールド編
122/194

ハチVSネオツー2

とうとうダメージなしで移動出来る場所に足をつけてしまった。ここからはいつどこから毒液による攻撃が来るかわからない。


「ちっ・・・・・・」


毒の被害を抑えるためには飛び跳ねるようにしての攻撃になる。しかし攻撃する為にも鉄塊はもうない。作ろうにも毒の影響で戦闘可能時間に制限がかかる。


「(どうせここからの移動には制限がかかる・・・というかさっき作ろうとした時点で毒感染してるかもな・・・それなら作るのもありか・・・・・・)」


ネオツーはたとえ相手が動けない状況になっても気は抜かず遠距離からの毒液を攻撃を続ける。


ハチは跳ねる。向かう先は折れた鉄塊。それの柄を掴み、溶けた刃先を床に付けることで毒液に覆われた鉄塊を作成する。


棘を握るような痛みが手のひらを中心に腕を伝っていく。


「自分から死にいくのか」


「それまでにお前を倒して血清を打ちこみゃいいんだよ。既存のものだって分かってるんだからなっ!」


溶ける靴底のバネを使い距離を詰めつつ横薙ぎを放つ。


身体を反りそれを回避すると、ハチの右腹部に触れる。内臓部に毒液が入り込み痛みが更に増していく。


「くっ・・・」


柄を振り下ろすが短くなるだけで攻撃としての意味を成さない。


持ち上げてネオツーの足元切り落とそうするも、毒を水のように噴き出させる事でウォータースライダーのように滑り回避する。


それを読んでいたハチは鉄塊の半分を割りそれで膝を潰した。


「初めてだろ?本格的に質量ではなくて物理でダメージを受けるのはさ」


膝裏から毒液と共に骨と血が飛び出す。溶かせば終わる筈だが、止血対策が出来ていないのか足内部にある部分はそのままに、他を溶かすと空いた右足で飛び跳ねる。


「げほっげほっ・・・・・・!これでオレは毒による時間制限。アンタは鉄塊による時間制限・・・だが思考が止まらないこちらが有利だってことを教えてやる!」


残った鉄塊を棒のように使い飛び上がるとそれを重力で更に強力にさせながら振り落とした。


しかし、それは叶わなかった。何故なら振り下ろす所で、肘の位置あった毒液がハチの腕を溶かしてしまったのである。


つまりは鉄塊はただ質量が小さいだけの物でしかなく、逆にハチは穴という穴から出血が出るほど毒が身体に回ってしまった。


脈を打つたびに蛇口を上に向けると上下する水のように吹き出していく。


身体が誰かに乗っ取られて行くような感覚に陥り膝をついてしまう。


視界から色素が消えていく。吐き気を催し更に出血が悪化していく。


もう動けないだろうと判断したネオツーは身体に馴染ませるように鉄塊を溶かしていくと何事もなかったかのように足は刺さる前と変わらない状態になった。


出血でそれを見ることさえ出来なかったハチは身体を引きづりながら距離を取ろうとするが、完全復活であることを知らないハチは、あの足でどうやって追いついて来ているんだと恐怖する。


「・・・・・・き、きゃははは、きゃはははははははは!巨大人工浮島(ギガフロート)がここまで強くなってるなんて全く知らなかったぜ!」


「我らの統領の理想を体現する為に、その礎となれ。旧世代」


取り逃がさないほど距離を詰めた所でネオツーはハチの胸をその腕1つで貫いた。

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