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Zな彼女とネクロマンサーの僕  作者: キノコ二等兵
レッドフィールド編
120/194

レッドフィールド救出作戦

堂々と入り口から侵入して素早く階段とエレベーターの場所へ向かう。


カウンターにいた無抵抗の女性を撃ち殺し階段近くで司たちと兵士たちは別れる。


「武器持ってるならまだしも・・・」


「それオレにも言えるぞ?」


「・・・・・・」


エレベーターで上へと上がり前回ハチが食い止めていた階まで上がる。


扉が開くと防衛部隊が隙間なく弾をエレベーター内へと撃ち込みエレベーターは蜂の巣へと変貌した。


「確認は怠るなよ。奴らは隊長の言う通り化け物だからな!無意識の人間を殺すような奴らだからな」


エレベーター内まで入ってきた防衛隊は隙間なく中を確認すると念の為というばかりに、天井も同じように穴を開けてその反応を見たあと元の位置へと戻っていく。


「途中で乗り換えたのかもしれん。全員警戒は怠るなよ。どうせ奴らはレッドフィールドを助ける為に確実に上まで上がってくるんだからな」


足音が去ると蜂の巣になったエレベーターの底の一部が揺れるとそこからゼロツーが顔を出した。


「エレベーターに乗ってからすぐにロープで登ってくるとは思わなんだ」


底を閉じてエレベーター外の隙間の柱に腰掛けるとそこロープを引っ張り残りのメンバーも持ち上げていく。


「ゼロワンさっさと上がってくれよー」


「わ・・・分かって———」


下から急かされロープを素早く登っていたが、汗によって手を滑らせてロープから離してしまう。


身体全身の感覚が失われる。あっあっあっ・・・と口から変な声を出しながら段々ゼロツーから身体が離れていく。時間が進む速度が遅くなっていく。


「こんな事ぐらいで手を離すなよ」


ハチは落ちる司の腕をがっしりと掴む。


「ほれ、さっさと上がれよ。下にいるとまた落ちた時拾えねえからな」


「はぁはぁ・・・・・・すまない・・・」


「2人ともあまり声を出すな。こういうところは声が響くんだからな」


「知ってら。おらよ!」


人1人を簡単に持ち上げて上のロープを掴ませるとまた上に上っていく。


ゼロツーをポインターにエレベーターへ上がると近くのダクト内を進んでいく。


「男の尻なんて見たかねえんだが」


「SP外せば見れるがどうする?」


「結構慣れてきたのか?女の姿にさ」


「慣れてるわけないだろ。見るだけで殺意を感じてしまうからな」


「んじゃ、戦いが終わったら視姦プレイでもしますかねえ」


「やめろ」


「へいへい」


軽口を叩き合いながらダクトを進んでいくと、ダクト内で雷電と合流する。


「前回の戦闘でダクト内までの修理は間に合わなかったみたいだ」


「繋がっていないという事か?」


「上層部と下層部を繋がる扉がここまではきていないという意味だ」


この施設は司たちが襲撃を行なってから最近まで殆ど下層部しか使われていなかった上、今の防衛隊はそこまで把握はしていないようだ。


「兵士たち自体が無能ってわけじゃない。ダクトの修理をした奴らが無能だっただけだ」


雷電を先頭に進んでいきある一定の距離まで進むとダクトの外へと飛び出した。


「ここからは一直線だ。二手に分かれて一気にレッドフィールドと合流する。いいな」


司と雷電、ゼロツーとハチという形で別れると、別々の階段を上っていく。


「はぁはぁ・・・階段がキッツい」


「毒が抜けきれていないのか・・・?」


ふらつく身体を時折壁に向かって倒れ込む事で何とか膝をつかないように進んでいく。


「運動不足なだけだし、ロープであれだけの時間登ったんだそりゃ疲れるだろ」


「それなら良いんだがな。姫とは俺じゃ争えん。例え別人と分かっていても・・・な」


「分かってる」


階段を登りきり部屋の中に入ると、1人の少女が片刃の付いた弓を片手に立っていた。


「雷電、直接援護はしなくていい。でも防御は任せる」


「了解」


「記憶に一欠片でも俺たちのことを憶えているならそこを退くんだ!瞳さん!」


得物を握らず司はその少女へと走り込んだ。

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