表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Zな彼女とネクロマンサーの僕  作者: キノコ二等兵
レッドフィールド編
117/194

ゼロツーVSゼロスリー2

駅に戻ったゼロスリーは小太刀を構え直すと未だに消火剤に苦戦をしていた敵たちを1人1人確実に仕留めていった。


「(ゼロワンは僕たちがやるって決めてたのにその機会を奪うなら容赦はしないよ)」


首筋を裂き、眼に突き刺して痛みをあまり感じさせずに機械的に行っていく。


「お前。あの人を裏切るのか?」


ゼロスリーの背後にゼロツーが立っていた。


「もう上の僕を倒した・・・訳じゃないみたいだね」


血にまみれた小太刀を背後にいたゼロツーへ振り返りながら振り払った。


肉や骨に引っ掛かることはなく、逆に小太刀が軽くなった。


「・・・・・・」


「普通の人だったら殺せてたな。俺は普通ではないがな」


攻撃を決められないのならばとゼロスリーは距離を跳ねるようにとる。


「(小太刀が溶けてる・・・・・・ゼロワンの損傷具合からして毒だと思ったけど、このネオツーの能力はそういう訳じゃないのかな?それとも有機物と無機物で反応が変わるのかな)」


もう一本の小太刀を前に向けて構える。身体に触れるだけで溶けるのであればこの程度の武器が機能する可能性は低い。


だが、対策がないわけではない。刀として機能しないのなら質量を押し付ければいいと判断して近くの死体を持ち上げるとそれを投げつける。


ゼロツー———ネオツーは右手を振り払うとその死体を液体のように溶かしきった。


「(人でも無機物のように出来るの?能力がよくわかんない・・・まだ攻めれない・・・)」


ネオツーの方から水滴が飛んでくると、火傷のような痛みが触れた場所に届いていく。


「ぐっ・・・!」


「これを避けれないなら下のか。殺す」


ネオツーはゼロスリーへと飛びかかるが、それを簡単に距離を取られる。


「足とかはゼロツーに負けるみたいだね!」


「脳筋旧世代と比べられるのは傷つくな・・・」


「(あとは液体さえ回避し続ければ・・・!)」


足の感覚が抜けていく。バランスを取れなくなり氷の上で足を滑らせるように倒れてしまった。


「だから脳筋旧世代だと」


「くっ・・・パターンが!」


倒れ込んだ所ゼロスリーの頭を掴むとボーリングのように投げ転がす。


当然毒は皮膚を貫き血を撒き散らしながら駅から飛び出した。


それを見ていたゼロツーは目の前にいたネオスリーを押し倒してゼロスリーへと滑り込んだ。


「ゼロスリー!お前も・・・」


「こ・・・これだけの痛みをエレベーターで降りてる間ずっと耐えてたなんて・・・」


「喋るな!奴のは腕だ!お前とは規模が違う!」


「僕を無視しないでほしいな!」


「黙ってろ!」


右腕を硬くし攻撃を流すと、そのまま右腕で地面を叩きつける。


「焼夷榴弾っ!」



ネオスリーは起きることを読むと横に転がる。すると先程までいた場所に火柱が打ち上がる。


その火柱が消えるのと同時にゼロツーはその場から消えていた。


攻撃方面にしか未来が見えないのか、それとも読む必要がなかったのか、立ち上がると得物を納めてネオツーと合流する。


「逃したね・・・戦力も減ってたしまあいいっか」


「補充されてからいく。まずは一度試作品10号(プロト10)の元へ行くぞ」


死体はネオツーの能力で溶かし息のある兵士を抱き抱えると、その場を離れて行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ