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Zな彼女とネクロマンサーの僕  作者: キノコ二等兵
レッドフィールド編
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巨大人工浮島《ギガフロート》4

兄が私を抱く男に指示を出す女子を睨んでいた。


「友人だったんじゃないのか・・・・・・それが友人に対してやる事なのかよ!」


「この子が望んだからそうしてるだけなんですよ。お兄さん。まあマグロちゃんだから側から見れば無理やりに見えるかもしれないですけど」


こういうことまで望んだつもりはなかった。兄以外男の人とも話せるようにと頼んだ結果がこれだ。


そんな中に兄は来てくれてたが、多少の抵抗は見せたもののすぐに無力化されて今に至る。


「・・・・・・」


「もう・・・いいだろう?頼むよ。俺が妹に言い聞かせるから・・・」


「善意を否定するんですか?酷いお方だ。まあ私も十分かなと思いますので、最後お願いします」


私を貫く男が前後する速度を上げていく。奥に突き刺した所で動きを止めると何かを吐き出して私の身体から離れた。


「瞳ちゃん。ちゃんと明日も学校きてね?それじゃ。行くわよ」


「次はもっと喘ぐ女がおりゃあいいなぁ」


「珍しい子と出来たんだから今回はいいでしょ」


男と友達の女の子は私たちをそのままにしてその場を後にしていった。


兄のちくしょう・・・という声が聞こえた。今もまだ変な方向に曲がっている腕はそのままにだ。


「もう知らねえ・・・どんな手を使ってでも妹には手を出させねえ・・・」


この言葉以降兄は別人の様になってしまった。学校を卒業後、いろんなバイトを始めたようで時折腕から血を流しながら帰ってきたこともあった。


そういう日の翌日はお金が大量に入り、その資金を使って兄は証券会社を始めていき、たった数ヶ月で個人経営の企業として10本の指に入る程の大成長を遂げた。


当然企業がこんな速度で成長するのはおかしい。設立後もそういう仕事を続けてそのクライアントに自分経由で株を買わせていったのかもしれない。


お金を稼げば人の目も変わる。何故なら誰だってその恩恵を受けたいもの。


私を辱めた子は兄が起業してからすぐにいなくなった。考えるのはやめておいた方がいいから考えはしないけど。


ある日兄がどんなことをしているのか気になった私は巨大人工浮島(ギガフロート)を経由しないといけない場所へと赴いた。


「お嬢さん。この地域は女性が入れる場所ではないですよ?悪いことは言いません。そこに用事があるならこちらへ来るよう連絡した方があなたの安全を保障出来ます」


「そんなに危険な場所なんですか?」


「ええまあ」


だが、兄が来てくれるかどうか分からない以上やはり自分の足で向かうしかない。恐怖は感じるが私は構いませんと言いタクシーに乗り込み兄の元へ向かった。

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