逃れられない運命
ちょっとヤンデレ。
俺は彼女から逃れられない運命なんだ。
☆ー☆ー☆ー☆
「おはよ、優ちゃん♪」
と笑顔で挨拶してきたのは俺の彼女の佐伯 優梨。
「あ、おはよ....。」
で、俺は如月 優。
「あれ?優元気ない。風邪?大丈夫?」
「お、おう....。大丈夫.....。」
「そう?ならいいんだけど......。
あんまり無理しちゃダメだよ?」
「あ、あぁ......。」
普段は優しい彼女。
だけど彼女には......。
裏の顔がある。
☆ー☆ー☆ー☆
「おい優梨なんでここに来たんだ?」
なぜか俺は2、3時間目の休み時間に空き教室に連れてこられた。
「ねぇ、優ちゃんどーゆーこと?」
ワントーン低い彼女の声。
いつもの笑顔もどこにもなく無表情。
「なにがだよ。」
朝とは明らかに違う雰囲気に俺は怯えていた。
「さっきの休み時間話してた女なに?」
優梨が言っている女は多分同じクラスの相沢の事だと思う。
さっきの休み時間今日の委員会の事で話していた。
「なにってなにがだよ.....。」
「だからどーゆー関係だって聞いてるの。」
「それは.....」
話してただけだって言おうとしたけど優梨によって遮られた。
「なに?まさか彼女なんて言わないよね?」
「彼女じゃな......」
彼女じゃないって言おうとしたけどまた優梨によって遮られた。
「え?彼女?二股してるの?」
「だ、だから.....。」
「なに?言い訳しようとしてるの?」
「い、いや......。」
「私たち付き合ってるよね?
ねぇ、優。私たち付き合ってるよね?」
「あ、あぁ。」
「じゃあ、あの女はなによ?」
「あれはただ今日の委員会の話しをしてただけだ......。」
「あんな楽しそうに?」
「楽しそうにって......。」
「だって笑ってじゃん。笑顔だったよ?」
「そ、そら笑うだろ。笑わずに無表情だったら無愛想だと思われるだろ.....。」
「無愛想だったらなんだって言うの?」
「失礼だろ......?」
「そんなの気にしなくていいじゃん。
優ちゃんは私だけに笑って私とだけしゃべってたらいいの。」
「そ、そんな......!」
「気にしなくていいの。」
と優梨は笑う。
だけど目が笑ってない。
「で、でも.....」
そう言うと元の無表情に戻った。
「優わかってる?
私たちは付き合ってるの。
優ちゃんは優梨の彼氏優梨は優ちゃんの彼女なんだよ?」
「わかってる.......」
「だよね?わかってるよね?
だから他の女としゃべったりしたらそれは浮気になるの。」
「浮気って.....。」
「浮気なの。
もし次私以外の女としゃべったらその女.....」
次の言葉で俺は驚きと今までにない恐怖を覚えた。
「殺すから。」
「こ、殺すって.......。」
「こ・ろ・す・か・ら。わかった?」
殺すからと一文字ずつ強調して言った。
「わ、わかった......。」
「よかったー。優ちゃんがわかってくれて♪」
と優梨はいつもの笑顔に戻った。
「さ、教室に戻ろ♪授業始まっちゃう♪
あ。今日からずーっと私の隣にいてね?
離れちゃダメだからね?離れたらわかってるもんね?」
「あぁ......。」
今日も俺は彼女に逆らえない。
彼女から逃げることはできない。
......許されないんだ。
見てくれてありがとーん♪
ヤンデレ第2弾!
今回は短編にしてみましたー笑
なんかヤンデレって書きやすい気がするw