少女の繕いモノ
お題
『休日』の『地下』で『繕う』
含まなければいけない言葉
『光』『待ち合わせ』『お願い』
文字数
500文字(±10文字)
比喩表現でも苦手な方はご注意ください。
とある大都市の地下で、薄汚れた少女が繕い物をしている。
陽の光も届かない、聞こえる音と言えば――下水管から垂れ落ちる汚れた水の音と、鼠の類が立てる不快な足音のみ。そんな空間の奥で、ひとりの少女が電球の切れかけた薄灯りを頼りに繕い物をしている。
今日は平日なのか、それとも休日なのか、少女はいつ頃から此処にいたのか、元は綺麗なものだったであろう衣服は黒ずみ、その顔もまた埃に塗れていたが、少女はそれを拭おうとも払おうともせず、ただ只管に針を操っていた。
少女が手に持っているのは、黒く変色した生地、それを目の前にある――一際大きな生地の一部に繋げようとしている。しかし、少女が針を刺して糸を通そうとした途端、黒く大きな生地は崩れ落ちてしまった。ともに零れ落ちた白いモノが蠢き、地面の腐敗した液体に身を躍らせる。
「あーあ、また失敗しちゃった……」
少女の落胆の声が響く。これで何度目だろうか、地面に落ちた生地を拾い集めては隣に積み重ねていく少女。其処には、これまでに集めた生地が積み重なっていた。
「お姉ちゃん遅いなぁー、お願いしたいことあるのにー」
少女は、待ち合わせを約束した姉を待っている。目の前にあるモノを繕いながら――
出来れば500文字では書きたくなかった作品です。
引いてしまったものは仕方ないですが……。




