不幸で幸福
高校2年生の冬。今日は修学旅行当日。俺の気分は最高だ。陰キャで友達も少ない俺だが、沖縄に行けるだけで楽しみだ。
この飛行機での移動すらも楽しい
「えー、あと30分ほどで着くらしいので、1組はもうなるべく荷物をまとめておいてください」
飛行機がガタッと大きく揺れた。
操縦席の方がなにやら騒がしい
「え、なに」
「なんかヤバくね?」
「揺れてる!」
「気持ち悪い…、酔い過ぎたっ…オロロロ」
「こっちの方がヤバいって!きったね!」
「みなさん静かに。大丈夫ですから」
陽キャ達はうるさいなぁ。…多分大丈夫でしょ
内心焦っているその時、飛行機が完全に傾いた
「ヤバいヤバいヤバい!」
「横になってね?大丈夫なの!?」
「大丈夫ですから!落ち着いてください!」
確実に今、落ち始めている
あれ、これ本当に…
「無理じゃん…」
「やだ…、死にたくない…!」
「俺ら、最後一緒で良かったな」
その瞬間、体が海に沈む。完全に意識が……
……
……
目が覚めると、砂浜にいた
「痛い……、あれ…、生きてる…。」
体のところどころに瓶の破片や缶の破片が刺さってた
「マジ痛っ…。…キッツ……、…これ、マジ?」
刺さったゴミを抜く。海水が切り傷に染みる
とりあえず周辺の探索と、人が居ないか確認。
同じように流された人が一人居てもおかしくない
いつもなら俺なんかに構う奴なんて居ないが、こんな状況だ。協力するしかないだろう
「誰かいないかなー。…とりあえず火を起こさないとだな。…さむ。南の方で良かった……」
歩いてる感じだと島っぽい。そして、倒れてる人を見つける
「あ、人だ!やっぱり一人ぐらい居ても良いもんな。同じ飛行機乗ってた訳だし」
駆け寄ると、クラスの人気者の女子、高崎翡翠だった
まだ生きている。寝ている状態だ
「…接点が無い……。…よりによって全く縁のない…」
俺なんかが近づける人な訳がなかった
「せめて男であって欲しかったー…、女子と話せる訳ねーだろ。とりあえずでも、人手が欲しいし起こすしか…」
体に触れるのはなんかダメな気がした為、大声で起こすことにした
「起きてーーーー!頼むーー!人手が欲しいーーー!あーーーー真夏のjamboree!!」
すると、もぞっと動き出す
「ん……、…なに…が……。…え。なに。どこ」
「あ、起きた。良かった…」
「え?あ、…あなたは確か……、河村さん?」
名前を覚えられてた。なんか嬉しい
「あ……、はい!名前覚えててくれたんですね」
「ま、まぁ…、一応。それより、これはどういう…」
「俺たち、多分飛行機墜落して無人島に来てるんですよ。だから、他に人が居ないから探してたら高崎さんが居ました」
「なるほどね。つまり、人手が欲しいわけね」
「はい。あの、協力しませんか」
「え?うん、いいわよ。ていうか、この状況ならするしかないでしょう」
「ですよねー…。…とりあえず火が欲しいんですよ。高崎さんなんか虫眼鏡とか持ってませんか?てか、何持ってます?」
「一応、私はリュックからってたからキャリーケースの中身ほどはないけど、このぐらいなら…」
スマホ、財布、筆記用具、鍵、充電器
「こんな物ばっかですみません…。使えなくてすみません」
極端だなこの人。想像してたより暗い…
「え、いえいえ…、全然使えますよ」
「そう?なら良かったです。河村さんは何か…」
「俺?えっとー、あ、そういえばモバイルバッテリーありました!これ、火起こせるんじゃない!?」
「確かに…!発火事故とかありますもんね!」
モバイルバッテリーを炎天下の中車に放置などで起こる発火事故。
「で、どうやるんだろ。とりあえず…、周りに木置いて放置してみる?」
「でも、今冬だよ?発火しないんじゃ…」
そうだ。今は冬だ
「ですよねー…」
「やっぱり木でシコシコします?」
「し……、高崎さんってそんな感じの人なんだ…、イメージと違う…」
「え、イメージと違うって…、どういうことよ。」
二人は木を集めた。流木ならその辺に落ちている
「よし、こんぐらい?」
「ですね。後は、火をどうやってつけるかですが…」
「あ、高崎さん財布持ってるんでしょ?」
「え?あ、ありますけど。…これでどうやって?」
「5円ってあります?」
「5円?あ、ありました。どうぞ」
「ここに上手く水を垂らして凸レンズを作れれば…」
「なるほど!虫眼鏡がわりですね!」
「そう!初めてやるから出来るかわかんないけど…、やるしかない」
指に海水をつけ、5円に垂らす。上手く水が張ったが、問題は付くかどうかだ。
高崎さんの筆箱に入っていたシャー芯を木や葉の真ん中に置き、即席レンズで太陽光を当てる
当て続けて一分経過
「いつ着くんだろ…、」
「分かりません…、まだでしょう」
そして遂に
少しだけ燃えた
「来た!燃えた!」
「来ました!…本当にできるなんて…」
燃え移り、焚き火になる
「おお!高崎さんのおかげだよ。良かった〜」
「私のおかげ?…ふふ、良かったです。これで飲み水は確保ですね」
「うん。だね」
いつの間にか昼間だ。
次に飲み水の確保。水を沸騰させ、水蒸気にして、その蒸気をキャッチするための物がいる。
水が無いと流石に死ぬ。
無人島サバイバルはまだこれからだ
小説まだ練習中だから許して。
漫画描きたいだけなんよ。ただ物語を作る力と想像力がカスだから練習。




