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第22章 新たな悪魔

第22章 新たな悪魔


街への帰還


アンドレイはアサシンの姿で、確かな足取りで都市の門へ向かっていた。

そのとき、見覚えのあるシルエットが視界に入る――師であり門番のレオだった。


アンドレイは驚きを隠せなかった。この姿でレオと話したことは一度もない。

しかし兵士のほうは、まるで彼を知っているかのようだった。


状況を利用するため、アンドレイは素早くステータスを確認し、息を呑む。


レベル:78。


この世界で彼が見た中で最も高い数値だった。

Sランク冒険者ですら70を超える者は少ない。

唯一の例外は、あの謎のエルフだけだ。


レオはアサシンに向かって名前を呼び、執務室へ招いた。


「こんにちは、カイラ。悪魔殺し。間違っていないな?」


アンドレイは否定しても無意味だと悟り、静かに頷いた。


レオは厳かに告げる。


「都市を代表して、都市警備隊長としてこの功績を称え、このメダルを授与する。君はその価値がある、カイラ」


アンドレイは驚きながらそれを受け取った。


さらにレオは続けた。


「黒いワイバーンについてだが、特別許可を与える。これからは城壁を自由に通過して構わない」


その権限を持てるのは限られた者だけだった:


・上級貴族

・都市の功労者

・信頼された冒険者パーティ(ペガサスなど)


アンドレイは喜びを隠せなかった。

これでワイバーンを隠す必要はない。


街にはワイバーンを所有する冒険者は一組しかいないという。


東の山で群れを調教した隊長のパーティだ。


少し落ち着いた後、アンドレイは以前から気になっていた質問を投げかけた。


「隊長、なぜレベル1の少年を訓練しているのですか?」


レオは答える。


「冒険者失踪の調査をしていた。そして怪しい人物を観察していた」


アンドレイは気づく。


「初回のとき、私を見ていましたね」


レオは認めた。


「エルフ出現の翌日から警戒していた」


実際、それはアンドレイがエルフとして初めて現れた翌日のことだった。


レオは続ける。


「だが今は君が無関係だと分かっている」


そして付け加える。


「もう一人気になる存在がいる――レベル1の冒険者だ」


「それをどうして知っている?」とレオ。


「偶然訓練を見た。マーキングを調べていたときだ」


レオは核心を突く。


「そのレベル1にはマークはあったか?」


アンドレイは答える。


「ない。普通の人間だ。ただ交渉しようとしていた」


しかしすぐに、自分の失言に気づいた。


レオはさらに問う。


「低レベルの冒険者全員にマークはあったのか?」


アンドレイは仕方なく嘘をつく。


「すべてではありません」


レオは提案する。


「カイラ、その少年を見張ってくれ。報酬は保証する。彼も悪魔かもしれない」


アンドレイは混乱した。


悪魔の言葉が脳裏に浮かぶ――「自分も同類だ」と。


「街に悪魔が二人いると思いますか?それは危険すぎます」と彼は言った。


そのとき彼は思い出す。エヴェリナの魔法で見た魔力の流れ。

街には確かに二つの“闇の流れ”があった。


レオは続ける。


「昨日悪魔を倒した後、弟子は訓練に来なかった。今日は来るはずだ」


アンドレイは理解した。


レオは弟子を待っている。

つまり今日の訓練は避けられない。


さらに状況は悪い。


彼は今レベル15。

レオとの訓練は成長に最適。

断れば疑われる。

そしてレオは圧倒的な知識を持っている。


アンドレイは決断した。


・訓練には参加する

・慎重に行動する

・目立たない

・成長の機会を逃さない


そのときレオがもう一つの依頼を出す。


「訓練後、私の弟子アンドレイの行動を追跡してほしい」


アンドレイは内心で笑いをこらえた。


“自分を監視する任務か”


しかし表情は崩さない。


彼の頭の中では既に計算が始まっていた。


・どう自然に報告するか

・どこまで情報を出すか

・どう疑われないか

・どう利用するか


アンドレイは静かに答えた。


「了解しました、隊長。必ず遂行します」

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