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奇跡の街にて

作者: 白夜いくと
掲載日:2026/03/02

※『働く人全体』に目を向けた結果。主語が大き過ぎて焦点がボケてしまいました。壮大な詩を書こうと欲張ってしまったんです(読みづらいかもしれません。それでもカタチに成ったから投稿します!)




この街には

食べるものがある

住むところがある


手入ていれされた道路や公園、街路樹もあるし

それらを照らす明かりだってあるし

秩序ある景色が素晴らしい


サイン・コサイン・タンジェント

仕事で活かされるのだろうか?


四季の花浮かぶ酒やさかなもある

肌寒ければ羽織る服だってある


家庭科では料理と裁縫、習ったね


3月は小さな梅の花

無性に食べたくなった海外産のポップコーン

太陽はまだか、花見にはまだ早い


そうだ

人が使える魔法の話をしよう


ひねれば水やガスが

押せば電気が

巡る道だってある


食べ物だって飲み物だって

これが無いと始まらない


煮詰まったときは

エネルギーの複合魔法

湯船に浸かろうそうしよう


理科と科学は苦手だが

旨いハッシュドビーフは作れる

携帯にレシピがあるからね


気分が落ち込むこともある


伝統工芸品だってある

祭りだってある


そうだよ

どんちゃん騒ぎでやなこと忘れてしまえ


春は鼻かんだティッシュの玉入れ大会

体育で一番好きだった種目


大型家電だってすぐ来る

2日ほどあれば


安眠枕に大きなベッドで見る夢

憧れがある


カタログはまるで美術

魅惑の価格とデザイン


困ったら役所や病院がある

交通手段だって様々にある

だからかえって地図が見づらいのも、ある


燃え盛る炎に立ち向かう勇気もある



……、

…………。



いろんな人の仕事が巡るこの街には

子どもが産まれる場所がある

『学ぶ』場所がある


子どもには夢と希望を語れる時間がある

それ故の危うさもある

心地よさもあった


道を踏み外すことも、ある

正す道もある


正せないごうも、ある

守り戦うこともある


だから


世界には『お金』という秩序がある

人には『心』という不可測な動機がある


両輪が揃えば

少しの間

人は理性的に生きてゆけるのかも知れない


学んだ意味はあるからね

ゆっくりゆっくり

歩めばいい


お金を以て人の心を

仕事は変えてゆく


「やめてやるー!」

「しんどい」

「ねむい」


家族のためイベントのため推しのため

怒られても無碍に扱われても、働く


雨の日も風の日も落雷の日も

災害や人災の日も


絶え間なく、人はどこかで働き続けている

だから安心して眠れるんだ


様々な仕事を終えた人たちの名前を私は知らない

彼らはやがて老いて淡く輝く星と成る


一人一人の物語を

小説家や詩人は書き留めようとするが

一生に人の読める文字は限られている


そこにロマンがあるのだと我思う


働く人々はこの街そのものの象徴

一人くらい神様や地蔵様が

紛れていてもおかしくない


そんな奇跡の街に

私は住んでいるのだなぁ……、



──と、仕事帰りにカフェオレ缶で手を温めながら考えました。働く人の辿り着く先が、小さくても報われる場所でありますように。




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