第3話:さよならデリバリー
今回バトル無しです!ゴメンネ。
ガシュー!
コアキャンサーを研究所に着陸させるとケイジはコックピットから滑り降りた。
「今日は大変な一日だったぜ、朝から侵略者が2回も来るなんて」
「ケイジようやったのう!」
オウギ博士がシャカシャカと近づいてくる。
「あれ?オウギ博士だけ?アンナさんは?」
「アンナくんは防衛兵器が成すすべもなくやられたショックで籠もってしまったわい」
「そんなメンタルで防衛とか大丈夫なのかよ……」
「気にせんでいい、そのうち改善点が見つかったとか言って出てくるわい」
「じゃあ、いいか。それでオウギ博士、俺は防衛研究所所属で給料もらえるようになるんだよな?」
「ん?そういう事務手続きは他の職員に言ってくれ。わしが興味あるのはシザースキングとパイロットのお前だけじゃ!」
「パイロットは人間だったら誰でも乗れるんじゃ……」
「無理じゃ!生体認証があるからケイジ以外はもう乗れんぞ!」
「マジかよ!じゃあ給料関係なく俺が頑張るしかないのか……」
「ハハハ!伝説の巨大ロボに乗れる機会なんてそうそうないんじゃから、わしはラッキーだと思うぞ!」
「それはオウギ博士か子供くらいだよ喜ぶの……」
「とりあえずオウギ博士、俺はなんか手続きとかしてるくるからコアキャンサーはよろしく頼むよ」
「うむ、解体以外の全力を尽くして調査するぞい!ヒヒヒ」
そういうとオウギ博士は器用にコアキャンサーに登って色々調査をし始めた。
シュイーン。
ケイジは事務所にやってきた。
「すいません、今日からシザースキングで戦ってるんですけど、雇用形態の相談に……」
「ワオ!君の活躍はモニターで見てたよ!俺はケリーここで経理諸々事務仕事を担当してるんだ!」
妙にテンションの高い事務員ケリーに少し驚いたが、ガチガチの真面目な人よりは話しやすいかも知れない。
「よろしくお願いします。えっとそれで」
「君の扱いは、臨時雇用職員で超危険手当込みで、月給100万クルスだね!」
「へえ100万かー……100万!?そんなに!?」
「いやだって君がシザースキングに乗らなかったら、カルキノスは終わりじゃないか。これでも安い方だよ!」
「確かに超危険手当とかいう聞いたことない手当含めてだもんな……」
「そういうことさ、ちなみに手当が80万ね」
「基本給やっっす!!ここ惑星機関だよね?」
「カルキノスはヤッシーズくらいしか投資してないから貧乏なのさ!」
「あーうん。なるほど」
ケイジ自身もヤッシーズデリバリーで雇用されてるので納得するしかなかった。
「ヤッシーズ。どこでもあるってよく言ってるけど防衛研究所もスポンサードしてるのか」
ケイジはデリバリーから業種替えすると思っていたが、どうやら配達するものが変わっただけのようだった。
「料理の代わりに平和を配達ってことかねえ」
「あ、ケイジくん!君はこれから防衛研究所住まいだから、元の家から必要なもの持ってきてね!」
「引っ越ししないとだめなんですか?」
「いつでもスクランブルできないと、寝てたらやられましたじゃ済まないんだから」
「それもそうか」
ケイジは引っ越しに納得すると、自宅に戻ろうとしたが、今日は研究所までコアキャンサーで飛んできたので、まずは神社まで愛用のバイクを取りに戻らなければならなかった。
そこそこの距離を歩き神社にやってきた、山とか2回も割れたけど、どうやら影響は特になかったみたいだ。
「マネキさん、俺のバイクは?」
「おお!ケイジ無事だったか!人体解剖とかされなかったか?」
「いやされねーよ!それはそれとしてバイクは?」
「バイクはその……たぶんあれだ」
マネキさんがハサミで指した方向には、ポップなヤシガニが書かれた鉄板が転がっていた。
「スクラップになってるじゃねーか!」
「流れ弾があたったんだろうなあ」
「神社は無傷じゃん!」
「ここは神聖な領域だからな弾もそれるんだろ」
「うおお、俺のバイクが……引っ越しが徒歩になっちまう」
「まあまあ、命あってのものだねというではないか」
「デリバリーの仕事もうできないけどいいよな?」
「な!?じゃあ明日からはケイジは無職か!?」
「何聞いてたんだよ、明日からは防衛研究所務めだよ!!」
「そういえば、そんなことを言ってたな。ハハハ頑張れよケイジ!後あんまり山は割るなよ!うるさいから」
「山が割れないと、シザースキャリアー呼べないからそりゃ無理だよ」
「そこをなんとかコアキャンサーだけでするのが凄腕パイロットじゃないのか?」
「俺はただの配達員だったんだぜ。無茶言うなよ」
ケイジはバイクを失いこれで未練なくデリバリー職から転職できるとポジティブに思い直し、自宅から研究所へと引っ越しの荷物を三往復させて、その日はぐったりと眠りについた。
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