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第九話 ギルドにて

ギルドに近づくに連れ人が増えてきました。

まだ朝早いと言うのにかなり騒がしいです、ただ人が多いだけではありますが私にとっては目新しいものです。

人混みを横目にギルドに進むと大きな壁が見えてきました、その壁は一目見ただけで堅牢な印象が伝わってきます、そのあと周囲を少し見まわすと門が見つかりました。

門は門衛と思わしき数人が見張っていますがほとんどの人が素通りしているので意味があるのかは疑問です。

私も門に向かうと特に話しかけられたりするようなこともなく素通りすることができました、壁の中に入るといくつかの建物があります、時間的に閉じている場所が多いですが真正面にあるギルドは空いているようです。

私は通行の邪魔にならないように脇に避けてから深呼吸をし少し落ち着きます、緊張しますがやる事は至って簡単です受付に向かい、ギルドに登録して依頼を受ける簡単な事です。

ギルドの開け放たれた扉を潜り抜けギルドの中に入ります、ギルドの中はまばらに人がいますが空いていますこれ幸いと受付に向かい受付に置いてあった机に置くタイプの呼び鈴を鳴らします、すると受付の奥の方から黒いモヤのようなものがふよふよと浮かびながらこちらに向かってきます。

モヤはそのまま受付席の上で止まるとモヤの一部を机の下にやり紙を見せてきました、そこには絵が描かれていて内容は黒いモヤから棒人間の頭に一本の線が伸びています。

どういうことなのでしょうか?

このまま考えていても仕方がないので直接聞いてみることにしました。

『この絵はどう言う意味なんですか?』

私がそう聞くと黒いモヤは紙をもう一枚取り出しましたそこにはいくつか短い文が描かれていましたがほとんどは知らない文字です、読める文字を探して何度か読んでみると私の不完全な読みでもなんとかいくつかの文字を読むことができました読み取れた内容は『念話』『承諾』ぐらいですがこれで十分です。

おそらく念話を繋げても大丈夫か聞かれているのでしょう特段拒む理由もないので承諾することにしました。

『はい、大丈夫です』

私がそう言うと頭の中に直接声が響いてきました。

『お手数をおかけしてしまい申し訳ありません』

『今日はどういったご用件でしょうか』

案外丁寧な対応です。

まぁ、今はそこではありません、ギルドへの登録を済ませてしまいましょう。

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