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第八話 ギルドへの道中

日が上り始めあちこちから鳴き声や遠吠え聞こえてくる。

そして割とうるさい鳴き声と生活習慣の影響かまだ日が上り始めたばかりだと言うのに一人の少女が目を覚ます。


『いい朝です』

思わずそう呟いてしまうほど私の気分は上々でした、昨日の疲れはすっかりとれ頭が動き出すにつれどんどん活力が湧いてきます、コンディションは最高、今すぐにでもギルドに向かいたいところですがしっかり準備をしましょう。

まずはちゃんとした服に着替えます、ゴミ山にちゃんとした服?と思われるかも知れませんが服や布は割と拾えますので修理して貰えば問題ありません。

次は現金、今回は二千エトルもあれば大丈夫でしょう私の知識によるとギルドへの登録費用は千エトルなのでこれで問題はないはずです。

準備は概ね完了、後はギルドに向かうだけです。


家から外に出て周囲を見渡します。

問題はなし。


罠を確認。

問題はなし。


異常はなし。

後はギルドに向かうだけですが死体はどうしましょうか、私単体では戦闘力は皆無なのでつれて行くべきではありますが死体を連れ歩くような行動は他人に自分の手札を見せることになります。

そうして少しの間逡巡した結果死体を連れて行くことにしました今の私はまだ手札がどうこう言うような段階にありません、今は安全をとった方がいいでしょう。

さて、じゃあギルドに向かいましょう、ゴミ山をしばらく歩き続けると町が見えてきました、門があるわけでもないのでするりと町に入ります。

何気に町に入るのはこれが初めてです、今までは行く用事がありませんでしたし生きるだけならゴミ山で事足りましたから。

まぁ、だからどうと言う話ではあるのですが、さて町の方はどんな具合かと言うと見た感想では普通です、朝早いからかも知れませんね、住民が起き始めてはいますがまだ静かですし特段気になるような場所もありません、流石にいきなり襲われるような事はないとは思いたいですが万が一がありますのでできるだけ早くギルドに向かいましょう。

冷静に考えると安全に向かうなら人通りが多い昼頃に向かうべきだった気もしますが今更考えても意味のない事です。

そうして町中を歩いていると道のど真ん中に棒が立っていました高さは低めだったので見上げてみると死体が刺さっています、体は炭化して四肢にあたる部分が見当たりませんし棒の一番先に刺さっている顔は苦痛で歪んでいます、生まれてこの方いろんな死体を見てきましたがここまで酷い死体は稀ですのでおそらく晒し者にされているのでしょう、町は思っていたより甘くないのかも知れません。

このまま死体を見ていても仕方ないので晒し者にされている死体を通り過ぎしばらく歩くとギルドが見えてきました。

気合いを入れていきましょう。

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