第三話 死霊術 鍛える方法
まずは死霊術を鍛えるところから始めます。
最初は自分ができることの確認からです、寝床から這い出し入口を埋めていたドアがわりのガラクタをどかした後家、家と言ってもゴミ山を掘って作った横穴と拾ってきた家具、あとは目についたガラクタぐらいしかありませんが中々快適で私は気に入っています。
そうして家を出たあと家の周囲に埋めていた何体かの死体を死霊術で操作し私に追従させます、一番近い太陽を見た感じ今の時間はまだギリギリ朝といったところでしょうか、夜だから駄目ということもありませんが視界の通りやすい昼の方が周囲を警戒しやすいでしょう。
そうして周囲を見渡し人のいないことを確認すると家から少し離れた場所で死体の操作を解き一つの死体に意識を向けます、どうやらこの死体はエルフのようですおそらく死因は失血あたりでしょうか背中側に弓矢と思わしき傷がいくつもあります。
とりあえずこの死体に死霊術を使いできるだけ精密に操作してみます走る、踊る、物を運ぶ、周囲にあった壊れた武器を使わせてみる、いろいろと試していると好奇心が湧いてきましたこの死体に全力で死霊術使ったらどうなるのだろう?
そう思った私は早速死霊術を全力で発動し走らせてみるとしばらく凄まじいスピードで走った倒れ込んでしまいました、何があったのかと確認すると足が損傷し立てなくなっているようです。
どうやら激しい動きに耐えられず自壊してしまったようです死霊術の出力にはまだ余裕があるのでもう少し頑丈な死体ならもっとスピードが出せそうです。
ここまでスピードが出るならパワーの方にも期待が持てそうなので死体をもう一体操り少し離れた場所から死霊術を先ほどと同じぐらいの出力で使い足が壊れて立てなくなったエルフをゴミの上に乗せもう一体の死体を殴らせます。
消し飛びました、殴られた方は下半身と上半身が分離し肉片があたりに飛び散っていますし殴ったエルフの方は腕が肩のあたりまでなくなりゴミの上から落ちています。
これほどの威力が出るとは思ってもいませんでした、今まで戦闘は極力避けていましたし、基本一体に集中して死霊術を使うのではなく複数体を操って数で戦っていました、スピードの時と同様にまだ出力には余裕があるのでこの調子なら一撃必殺も十分実用的な範囲です。
死霊術の出力が思ったより高かったのは嬉しい誤算でしたが少々騒がしくしすぎましたし飛び散った肉片が体について気持ち悪いのでそろそろここを離れようと思います。
とりあえず体を洗いたいですし服も変えたいです。