第十六話 サロンで2
『少し良いかな?』
そう言って隣の席に一人の人間が座ってくる。
『!?』
この人は、蛇ですかね。
私より少し高いくらいの背丈の蛇が椅子に座ってきました。
正直めちゃくちゃありがたいですね、この凄まじく気まずい状況をどうにかしてくれるのなら誰でも大歓迎です。
お相手の方はと言うと。
『、、、』
いきなり隣の席に座り話しかけてきた事に驚いたのかさらに体を縮こまらせている。
大丈夫ではなさそうですね、でも相手の様子を見ていたら一周回って落ち着いてきました。
とりあえず話を続けましょう。
『大丈夫です、あなたも大丈夫ですか?』
『、、、』
喋らないが高速で首を縦に振る。
大丈夫そうですかね。
『えーと、それでなんの御用ですか?』
『いや、特に用とかは無いんだけどめちゃくちゃ気まずそうだったから。』
『あー、私あまり人と喋る機会が無くて本当にありがたいです。』
よし、よし、これで話しが続きます。
『貴方は一体?』
これで良いのでしょうか?いやもちろん失礼を働くつもりはないのですが人と話した経験が少なすぎてちゃんと喋れているのか心配になります。
『僕はCランク冒険者のゲール君は?』
『私はさっきギルドに登録したFランクのノエルです。』
『あっ、4日前に登録したシェリルです、私もFランクです。』
『君たちは一体どう言う関係なの?』
『ちょうど登録を終わらせて素材の納品で少し懐が暖かくなったので情報収集がてら話しかけました。』
今大金持ってるのを初対面の人に知られるのもあれのでこれで良いでしょう。
『あ〜それでそっちの子は話しかけられて固まっちゃったと。』
『ご、ごめんなさい』
シェリルはそういうと頭を下げるがその拍子に被っていたフード付きのローブが脱げてしまう、脱げたフードから見えた顔は整っており髪は赤色で猫耳が付いていた。
『!?』
シェリルはフードが脱げたのに気づくとすぐにフードを被り直しさらに縮こまってしまった。
『あ〜大丈夫大丈夫、それと情報収集なら僕が教えあげるよもちろんタダではないけどね。』
そういうゲールはチロチロと舌を動かしている。
『その、何を渡せば?』
ちょっと話の雲行きが怪しくなってきましたけど大丈夫なんですかね?
『その辺の店で適当な食事奢ってくれるなら良いよ。』
『そのぐらいなら大丈夫です。』
よかったー、そのぐらいでいろいろ聞けるなら安いものです、今の私は物を知らなすぎます。
『そっちの君はどうする?』
『わっ、私もお願いします。』
どうやらシェリルさんも聞く事にしたようです。
せっかくの機会ですしいろいろ聞く事にしましょう。




