第7話 昼休み再び
遅れましたぁぁぁぁあ
まことに申し訳ありませんでしたぁぁぁぁあ
今日は水曜日。
月曜火曜と慣れない人目についたせいか、もう週末かというくらい疲れている。
よし、今日の授業は寝よう。
え?いつも寝てるじゃん?
いやいや、いつもと言うのはさすがに......
あ、普通に寝てたわ。
おやすみ~
というかクラスの半分以上が寝ている中でよく授業する気になれるよな先生って。
すごいわ~
まあ寝てる張本人が言っていい事じゃないけどね。
真面目に授業受けている人っていつ寝ているんだ?
なんかこのまま寝続けていたら将来も寝まくりそうだな。
まあ今は眠いから寝るけどね!
ーーー
昼休み。
今日こそは1人大人しく食べると決めたんだ。
よし! 今日は誰とも会わずに人目のないところに来れたぞ!
でかした俺! ミッションコンプリートだ!
「南さん?」
「げ! 」
「またげって言いましたね! ひどいです」
「なんでこんなに頻繁に会うんだ?」
「なんででしょうね。 たまたまなので分かりません」
「たまたま? こんな人目のないところに昼休みにたまたま?」
「そ、そうですよ! たまたまです!南さんを探していたとかでは断じてないので!!」
そこまで必死に答えるほどのことじゃないのに……
「まあ俺はいいけど、桜木さんは友達とかと食べてるんじゃないのか?」
「友達には適当な理由をつけて来ました!」
「おいおい、良いのかよ」
「いいんです!」
「というか友達とかに変な勘違いされたらどうするんだ?」
「大丈夫です! 私の友達はそんな感じじゃありません」
「へ〜」
「南さんも友達なんですから友達とご飯食べても何も悪いことはありません」
やばい。泣きそう。
17歳の俺、初友達かも。(相手に認識されたの)
嬉しいですわ(お嬢様風)
「まあ時間もないし食べるか」
「はい!」
俺はもちろん手作り弁当だ。
帰宅部だしせめて食生活だけでも健康を保つことは心がけているのだ!
尊敬するだろ?
まあ毎日同じような弁当を作るせいで最近は陽菜からクレームが来るんだけどね……
毎日弁当作るだけいいじゃん!って言いたいけどそういうお年頃ということで大目に見てやろう
「南さんはいつもお弁当ですよね。 自分で作っているんですか?」
「うん。そうだよ」
「すごいですね。私は......アレなんで普段はお母さんが作ってくれるんですがたまに購買で買ってます」
「桜木さんの料理はアレだもんね」
「もう! 言わないでくださいよ!」
やっぱりからかいたくなるんだよな~
というか今自分から言ってたよね?
まあいいや。
じー……………………
なんかすごく視線を感じるんですけど~主に桜木さんから。
指をくわえて俺の弁当を覗き込んでるし……
「欲しいのか?」
「え、えっと……」
「はい、あげる。どれでも取っていいよ」
「本当ですか!?」
「え、うん。いいよ」
キラキラと目を輝かせて俺の弁当箱を見ている。
そんなに特別なものでもないのになぁ
「やっぱりおいしいです!!」
桜木さんは俺の卵焼きを食べた。
今回の卵焼きいい出来だったんだよな~
美味しいようで良かった
「あの、南さん。何かして欲しいことはありますか? 最近してもらってばっかなのでそろそろお礼をしないと......」
またお礼か。
律儀というかなんというか。
これ、何か言わないとずっと続くよねこれ。
うーん。何がいいかなぁ。
あ!
「じゃあ勉強を教えてくれないかな? もうすぐ中間考査でしょ? 俺授業中寝てるからやばいんだよ」
「勉強ですね! 分かりました! ぜひ教えさせてください! こう見えて勉強は得意なんですよ?」
こう見なくても勉強は得意そうだ。
というかめっちゃ機嫌いいし。
頼られたのがよっぽど嬉しかったのだろうか。
えっへんと胸を張ってキラキラと目を輝かせている。
キーンコーンカーンコーン
あ、昼休みももう終わりか。
「では今日からみっちり教えます! じゃあ帰りに昇降口で待ち合わせましょう!」
桜木さんはそう言って駆け足で教室に戻っていった。
「え?」
つい勢いで勉強教えてくれと頼んだが、まさか今日からとは。
しかも放課後に昇降口で待ち合わせって......
今日もまた大変そうだな。
まああんな笑顔で帰っていく様子を見せられたら仕方ないか。
テスト勉強やばいし、たまには勉強、頑張ってみるか。
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