第3話 放課後
第3話です!!
よろしくお願いします!
その後俺は空き教室に連れていかれた。
え、なに? なにされるの俺は。
怖いんですけど。
全く状況が理解できない。
「南楓汰さん! 昨日は改めてありがとうございました」
「うん」
「何かお礼をさせてください」
「何かって?」
「何でもします! 命を救ってくれたんですから!」
「何でもって……」
何でもとか言ったら駄目でしょ。
もし俺が変な要求したらどうするんだよ。
いや、この子なら本当にどんな要求でも飲んでしまいそうだ。
そんなことを考えているとみるみる彼女の顔が紅潮していく……
「あ、あの、何でもっていうのは……。その……」
やっと気づいたのか、自分が何を言ったのか……
なんか可愛いな……
それは置いといて、特にして欲しいこととかは無いんだよな~
というか俺みたいな陰キャからしたらこの状況自体がもう既にご褒美状態だし。
「特に無いかな......ギュルルル」
やべ、お腹鳴った。
まあ昼ごはんはギャラリーが多くてあまり食べれなかったもんな。
「お腹、空いたんですか?」
「ま、まあ」
「分かりました! お礼に今日は晩ご飯を作ります!」
「はい?」
「だから、晩ご飯を作ります! 南さんのために」
状況を説明しよう。
『会話中にお腹鳴ったら美少女が晩御飯を作ってくれることになった件』
何が何だか分からない。
「そうと決まれば早く行きますよ! 南さん」
「えーっと、はい......」
もう状況が分からなすぎて考えるのも面倒になってきた……
「あ、私の名前は桜木日和です」
「ところで桜木さん、俺は今からどこに連れていかれるんですか?」
「もちろん私の家ですが?」
はい?この子今お家って言いましたか?
なぜこの流れでいきなりお家に行くことになったんだ?
というか昨日知り合ったばかりの男を自分の家に連れていくとか大丈夫なの?
さっきと一緒でまたよく分かってないなこれは。
「さすがに今日知り合ったばかりの俺を家に連れ込むのは危険じゃない?」
「ふぇっ!?あ、あわわ……」
やっぱりまたよく考えていなかったのか……
再び桜木さんの顔が紅潮している。
彼女はどこか抜けているな……
「じゃあ僕はこれで……」
「待ってください!やっぱり私のお家に行きましょう」
「今の話聞いてた?だから……」
「南さんはそんな人ではありません!……多分。昨日私の命を助けてくれたので……」
「でも……ギュルルル……」
「「……」」
「行きますよ!」
まさかまたこんなタイミングでお腹が鳴るとは……
というか本当にこの子可愛いんだな……
なんか小動物っぽくて、撫でたくなる……
おっと危ない……撫でた瞬間刑務所行きだ。
美少女を撫でる陰キャとか絵面がヤバすぎるもんな
っていうか手を引くのはもうやめていただきたい。
道中すれ違う人たちにめっちゃ見られてるし
それに桜木さんは気づいてないし……
気づいたらめっちゃ恥ずかしくなるやつだよな
―――
「あの、大丈夫ですか? 南さん」
「え、いや、はい」
「早く行きますよ」
俺は言われるがままついて行った。
こんな俺があんな美少女のお家に触れてもいいのだろうか、何かの結界に弾かれそうだな、などと考えているうちに彼女の家に着いたようだ。
「どうぞ、入ってください」
「お、おじゃまします......」
人生初女の子の家。
一歩がとても長い距離のように感じるのは何故だろうか。
この一歩を踏み出せば俺は…………なんてね
「早く入ってください」
「はい」
恐るべし、女の子の家パワー
家に入った瞬間になんかいい匂いがした……
どうやら結界はなかったようだ。
聖人パワーとかあったら確実に俺弾かれるからな
桜木さんは料理が得意なのかな?
わざわざお家に呼んでまでご飯を作ってくれるなんて。
「そこのソファに座って待っていてください」
「は、はい」
何この状況
なぜ俺は女の子の家のソファに座っている?
なぜ女の子が俺のためにご飯を作ろうとしている?
というか桜木さんのエプロン姿やばいな
今まで他人には全く興味もなかったが、これだけの美少女がエプロンを着ているというのがなんというか……すごい破壊力だ……
全然落ち着かないな。
「では今から作りますね!」
振り返るとエプロン姿の桜木さんが居る。
何度見てもものすごい破壊力だな
腕をまくってやる気を出している……
まるで初めてお母さんのお手伝いをした子供のような......おっと失礼。
うん、やっぱり小動物感あるよな。
「ちょっと、今失礼なこと考えていませんでした?」
「い、いや。考えていない。桜木さんが初めてお母さんのお手伝いをした子供のようだなどとは全く思っていない」
あ、失言。
「やっぱり考えていたじゃないですか! 」
「すまん」
「もういいです! 待っていてくださいね」
ぷりぷり怒る桜木さん。うんやっぱり小さい子供みたいだ……なんてね。はは
やばいまたじろりと睨まれた。
怒らせてしまったようだ。
でも残念ながら彼女が怒っていても全然怖くない。
頭を撫でてあげたくなるような感覚になる。
おっと、まるで変態みたいじゃないか。
にしてもこんな美少女がこの学年にいたとはな……
今まで他人とはあまり関わらなかった陰キャだから本当に驚いた
自分の後ろで美少女が料理をしている。
まさかこんな事が現実に起こっているとは。
波乱の月曜日はまだ終わらないようだ。




