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被害の定義

五本目です!

「あらぁ?魔法の遠隔操作?いいじゃんいいじゃん!」


 まあ、私の今それをやってベアトリスちゃんを覗いているわけだけど。


「その表情も素敵!」


 ニヤニヤと笑う顔を見て私もにやけてしまう。


「ねえ、ボスのところ行ったんでしょ?なんて言ってた?」


「え?忘れた」


「おいおい!」


「ちょっと、今集中してるんだから黙ってて!」


「あ〜あ、ダメだこりゃ」


 呆れた声が聞こえた気がするが、まあいいだろう。


「んで、なんだって?」


 一通り観察し終えたところで話を掘り返す。


「いや、だから!ボスはなんて言ってたの!?」


「ボスってあいつのことだよね」


「他に誰がいると思ってんの?」


「私とか?」


「ンなわけねーだろ!」


「冗談はここまでにして………真面目に聞いてなかったよ?」


「は?言葉の矛盾がえげつないんですけど?」


 何を言っているのかわからないという顔をしている傀儡に説明する。


「いやぁ〜。あいつが自分の方が立場が上みたいな話し方してたから、一発ぶん殴ったら喧嘩しちゃって」


「子供かよ!」


「うっさいわね。あんた、私が今イライラしてんのわかんないの?」


「ご機嫌なようにしか見えなかったけど………」


 話が平行線で進まないのを感じ取ったのか、傀儡が諦めて深掘りしてくる。


「で?被害はどれくらいよ?」


「被害?」


「お前らの喧嘩の二次被害だよ!お前らが戦うと被害が周りにでも出るんだよ!」


 はぁ、とため息をつく傀儡に、むかつきながらも答える。


「五十四人くらいかな?」


「ブフッ!」


 ちょうど、何かを飲もうとしていた傀儡が中身を吹き出す。


「なんで、人数なんだよ!」


「あれ?じゃあ、組織のその階層全部潰したわ」


「ばっかじゃねーの!?」


 そこから、傀儡による説教が始まるのだが、彼女の耳には届かなかった。

続きがーー


これで察して欲しいです。

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