お腹事情
この話は閑話の第二十七部分をご覧になってからの方が理解できると思います!
あぁ、早く服を着なければ………。
毛並みが完全に露出してしまっているこの状況………かなりまずいのはいうまでもない。
「お願いだから来ないでね?」
誰に言っているのかわからない言葉を放つ。
どうしても見られたくはないので、草むらの中に隠れて顔だけだしながら移動している。
草むらに移動しては顔を出し、次の場所を見つけてはすぐさま移動すると言った形で………。
だがーー
「お腹すいたなぁ」
限界はいつかくる。
お腹すいた………それは、何か飲めるものが欲しているということである。
血とか出なくても、甘い飲み物だけでこのお腹は満たされるので、ある意味では便利だ。
「あ………」
視界に入ったのは、一本の木。
樹液が垂れていて、その匂いが鼻を刺激する。
「ちょっと、だけ………うん」
その樹液をぺろりと舐める。
「あふぅ」
喉が潤うような、余計に乾くような感覚が訪れる。
それはなんとなく心地よいものでーー
「まあ、こうなっちゃうよね」
思わず、飲み過ぎて木が枯れ果てたみたいに痩せ細ってしまった。
「ごめん、木よ。俺のお腹事情のためなんだ」
再び、草むらに隠れながら進む。
♦︎♢♦︎♢♦︎
ーーなお、この樹液をなめている様子は無事に人族見られていたようで………。
『裸で樹液をすすっている別種族ってどんな変態だよ!』
というツッコミができるはずもなく………。
今まで投稿した話の中で、誤字などがあったら、ご報告をお願いします!




