ちょっとおバカなレイナさん
二本目です。
楽しいなぁ。
私の頭の中はそれしかない。
ずっと考えることは魔法のことばかり。
だからその思考を邪魔しようとするものは軒並み排除する。
そして今もーー
「森の中、騒がしい。黙れ」
とりあえず、近づいてきているゴブリンどもを殺す。
本を読みながらだと、視界が奪われるから気付くのが若干遅れる。
「あぁ、師匠だったら簡単に倒せるんだろうな」
師匠ならきっとーー
『この森騒がしいわね、潰すか』
とか言って、ぺしゃんこにできそうだなぁ。
ーー実際、彼女は大きな家を丸ごと潰した経験があるなんてレイナはまだ知らない。
ベアトリスがこの場にいたら「そんなことできないよ!」とかいいそうだと思う。
「うぅ〜ん、私も全部凍らせることぐらいならできそうだなぁ〜」
ここには止めるものも誰もいない。
やってみようかな?
「えい!」
瞬間、大地が揺らめく。
レイナの目の前には、広がる氷。
氷
氷
氷
氷
「あれ?やっぱり森全体を凍らせるのは無理だったか?」
ーーちなみに、この時はベアトリスがレイに説教を受けていた時であり、後少し先にベアトリスたち二人がいたことを、レイナが知ることはない。
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