レイのオリジナル魔法
閑話分はこれにて終了でございます!
どうやってもうまくいかないなー。
新たな私のための、私だけが使える、私のオリジナル魔法を開発しているが、中々にうまくいかない。
この前、一個完成させて、レオ君で試し撃ちしたかったんだけどな。
生憎それは実現しなかった。
代わりに魔物に打てたから良かったけどね。
そんなわけで、今度は非殺傷の魔法を覚えようと思います。
「私が得意なのは、電気とか水系なんだよなー」
感電させるなんてありきたりなことはしない。
それだとつまらない。
というわけで試行錯誤しているわけだ。
「……っぷはー!」
大きく息を吸う。
どうやら私は、考え事をしている最中に息を止めてしまうことがあるらしい。
時々息切れがして……。
「それだ!」
思い立ったら即実行。
完成しました。
「名付けて!『自動生存』!」
この自動生存と名付けた魔法は簡単には二つの能力がある。
一つ目は息を吸わなくても勝手に空気が体の中に流れ込んでくるのだ。
息を止めていても行われる呼吸。
これで水中でも魔法が打てるぞ!
そして、二つ目。
体の臓器機能を活性化させる。
電気信号を送る速度を百倍にしてみた。
ちなみに、効果で言えば、五十メートルを十五秒程度で走っていた私の足が、五十メートル一秒台になるくらいの効果だった。
普段運動をしていない本体である私の記録であるため、霊体にやらせたら、化け物級の速さになるだろう。
そしてこれは非殺傷。
完璧である。
「よし!それじゃあ、どこまで息止めできるか挑戦だー!」
思い立ったら即実行。
それが私の性分だ。
次の日、お父様から三時間に渡るお説教を受けることになるのは、また別のお話……。