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【評論】多文化的に考える  作者: 賀島孝信
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ネトウヨと世界

 ネット右翼。通称ネトウヨは、ネット上で活動する右翼的思想を持った集団を指す。彼らは、ネット上で中国や韓国を擁護する者を売国奴と罵ったり、左翼的発言に嚙みついたりして問題となっている。東大の教授であったО氏がツイッター上で「中国人は採用しません」と発言した事が物議を醸し、О氏は辞任させられる事となった。

 彼らにとってのただ一つの情報源は、その名の通りインターネットだ。ネットには様々な情報が溢れている。中国は日本を侵略しようとしている、韓国人が日本人に対してケガを負わせたなどだ。つまり中国や韓国には悪党しかいない!だからそんな国とは、さっさと断交した方が良い!というのがネトウヨの意見だ。しかし、ここで一つ考えてほしい。ネット上で蔓延る情報はあくまで断片的な一部分に過ぎない。本当か分からないような信憑性の低い情報の一部分を見て、都合よく解釈するのは良くない。ネットの姿が世界の姿がではないのだ。

 右翼思想を持った人は大抵ある政党を支持している。在日特権を許さない市民の会こと在特会会長であった桜井誠氏が党首を務める「日本第一党」だ。保守的な政権公約を掲げており、旭日旗を取り付けた街宣車で韓国大使館前まで行き、よく宣伝活動を行ったりしている。主な政権公約は韓国や中国との早期断交を目指すこと、自衛隊を国軍に改組することなどである。これだけを見て右翼はこの政党に票を投じるのだが、この次の政権公約を見てほしい。

 徴兵制を再開するとあった。ここでもう一つ考えてほしい。この政党が当選し、桜井誠氏が首相になったとして自衛隊が国軍に改組されたとしよう。徴兵制も再開された。そしてある日、家のポストに徴兵を命ずる紙が入っていた。どうだろうか。この政党の支持者はそうなったとして、喜んで徴兵されるだろうか。自身が徴兵されている間に戦争が起こり、出兵しなくてはいけなくなったとなったら誰であっても嫌に違いない。もし仮に自分が行かなくても、自身の子供が行かなくてはいけないことになったら困るだろう。自分に都合のいい公約だけを見て判断してはいけない。悪い公約も見た上で、支持するかどうかを決めるべきなのだ。かつてのナチスも、国民が都合のいい公約ばかりに気を取られてしまったために独裁政権への道を歩んでしまった。

 このような戒めを忘れてはならない。

 

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