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5年前にしたデートでは、婚約発表前という事もあり、

「このまま結婚してしまって良いのか」という不安があった。

愛のない結婚。どちらか片方にしか気持ちがない一方通行な結婚はお互いに幸せになれるだろうか、という不安。

相手の事をきちんと理解できているだろうか、という焦り。

初めてのデートで浮かれた気持ち。





色々な思考が混ざり合い、判断を誤った。


あの日した過ちを、私はずっと後悔している…










アイスを食べ終え再び景色を楽しんでいるともう辺りが赤く染まってきていた。


「ゆき、もう散歩はいいだろう、ディナーの予約をしてある。行こう」


この一言に

「キャンセルさせるのはよくない」という気持ちと

「付いていってはいけない」という2つの気持ちが出てきた。


もちろんもう少し一緒にはいたい、だけど…


「申し訳ありません、この後用事がございまして」


思わず敬語になってしまった。


「ゆき…わかった。今日は急に誘って悪かったな」


何か言いたそうな顔をしていたが彼は文句を言わず家まで送ってくれた。


車を降りる前、


「俺はゆきと再び婚約したいと思っている。今度は家は関係なく、自分たちの意志で…」


真剣な顔でいう彼。

返事をできないでいると「返事は次に会うときでいい」と言った。


次に会う時と言っても、アイスを食べている時に月曜日に一条家に行く約束をしてしまった。

景人に「デザートを作って待っているパティシエがいるから来てやってくれ」とお願いされたから。


今日は土曜日。月曜日は明後日だ。














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