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2回目の投稿、初めての連載で読みづらい部分が多々あると思います。
これから色々勉強していきたいです。
よろしくお願いします。
あの頃、
私たちはまだ、"婚約者"だった……
純白のウエディングドレス・幸せに溢れた笑顔
親友の結婚式に招かれて感動していたのも束の間。
新郎友人の挨拶をする彼を見つけた瞬間、
胸に鋭い痛み。時間が止まったようだった。
スラッとした体型
薄い茶色のサラサラな髪
白く透き通った肌
整った顔立ち
それだけではない。
どうしようもなく人を惹き付けるオーラを持つ彼は
女性だけではなく
ここにいる全ての人間の目を離させない。
彼は一条グループ御曹司の一条景人。
かつて婚約者だった相手。
婚約者と言っても親が決めた政略結婚だったけれど。
私はそれでも幸せだった……
「雪美、来てくれてありがとう~」
「こっちこそ素敵な式に呼んでくれてありがとう」
とびっきりの笑顔を見せる彼女は親友の海。
今日の結婚式の主役で小川グループの令嬢。
彼の周りも私の周りも令嬢や御曹司。
だからいつかはこういう再会があることを覚悟はしていたけれど、
新郎の隣から鋭い瞳を向ける彼に耐えられない。
「雪美?顔色悪いよ」
「海ごめん…二次会出れない」
最後まで体の心配をしてくれる海に
また改めてお祝いするねと言って急いで式場を出た