表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/62

閑話 6-1.採寸

 久々なので雑な人物紹介。


 九重 響 主人公。16歳の女子高生。12歳のときにTSした。たっぱも胸も小さい。レゲーから最新までゲーム全般なんでもござれ。


 結城 和人 16歳の男子高校生。主人公の幼馴染であり親友。ついでに恋人。作者は男子の心がわからぬ。


 高橋 理恵 主人公の同級生女子。テニス部所属。やや腐っている。おっぱいが大きい。

 教室の中はブラウスを脱いだ少女たちで溢れていた。


 先程からなにやらかしましい声を上げながら、お互いの身体に白い巻き尺を絡め合っている。


「……何が楽しいんだろ?」

「まあまあ。それじゃ測っちゃうね」


 気だるげに両手を上げると、理恵ちゃんが背中から手を回して採寸を始めてくる。微かに触れる指先が、ブラの上からなのになんだか妙にくすぐったい。


 文化祭の演劇と、体育祭の仮装リレー。その両方の採寸を今日一気に終わらせる予定らしい。ちなみに自分は、風邪で休んでる間に仮装リレーに出ることになっていた。欠席裁判良くないと思います。


 なお、男女1名づつ選出で、男子の走者は和人である。裁判を止めるどころか火焙りとはこれいかに。


「……えっと」


 巻き尺の数字を読む理恵ちゃんから、春の身体測定と変わらない数字が聞こえてきた。


「これ測り直す意味あるの?」

「成長期だもん。私もサイズ変わったし」


 また成長したらしい。はっきりと谷間のわかるその乳は、さっきメジャーで測りつつも、拝むべきかビンタするべきか迷ったものだ。


「……それにしても響ちゃん、ほんと細いよね」


 いいなあ、とこぼす理恵ちゃんに曖昧な笑顔で返しつつ、記入を終えた記録用紙を受け取り目を通す。お互い無いものねだりなのはわかっているのだ。


 とはいえ。


「……変わってない」


 読み上げの時点でわかっちゃいたけど、乳、尻、腰の何もかも。いや、尻と腰はこの際どうでもいい。重要なのはヤツである。


 夢と希望が詰まっている筈なのにふくらまない。中3のときにそこそこ増えたのが奇跡だったとでも言うのだろうか。牛乳も、大豆イソフラボンも、どいつもこいつも味方のフリして裏切りやがって!


 1人で憤慨していると、理恵ちゃんが妙なことを言ってきた。


「それにしても可愛いの着けるようになったね」

「あーしもちょっと気になってた。やっぱ見せる相手が居るから?」

「何を……?」


 突然首を突っ込んできた田村さんに若干引きつつも聞き返す。何故だろう、姉と同じ気配がする。


「下着」

「見せるか!」


 思わず机に記録用紙を叩きつけてしまった。


「見られたこと無いん?」

「……………………あるけど」


 あれは事故だと思うのだ。ついでに中学時代は是非ともノーカンでお願いしたい。


「じゃあやっぱそうなんじゃん」


 一体何がじゃあなのか。


「清楚キャラなんで安売りはしないんです」

「清楚(笑)」


 もはや持ちネタ扱いである。やるんかこんちくしょう。


「チャムチャムに出番を奪われてしまえ」

「……響ってたまに意味不明なこと言うよね?」


 田村 恵。通称タムタム。骸骨のアクセサリーを愛するロックンロールな女である。

 ゴールデンウィークだったので久々に。


 前向きに善処しますので、気長にお待ちください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] おー! 更新ありがとうございます! もっと軽率に気が向いてもいいんですよ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ