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RPG〜リアルプレイングゲーム〜  作者: 螺旋さかな
21/24

束の間の休息

久しぶりです。師走になりましたね。寒いです。

「はわぁぁ、アイアンゴーレムって強いんですねえ」

クルアの透き通る声で目覚めた。

「そうなのだよ。我が剣で一振りしたら折れてしまってな」

おいお前ら、人が寝てるベットの真横で煩くしてるんじゃねえよ。

「キュウリ、すごいじゃん!アイアンゴーレム一人で倒したなんて!!」

一人じゃないし。ってかさ、ドフは自分で剣をへし折っただろう?

「………」

俺が何をいうべきか言わまいべきかで黙っていれば、ドフが

「謙虚だな。我は見ていたぞ?」

と話を振ってくる。

「MVPは私よねえ?」

ヒノデまで乱入してきた。俺は聖徳太子じゃないわ!!奥義は聖徳太子絡みなんだがなぁ。あいにく耳は違うのさ。俺を横に何やらワイワイした後、ドフとクルアは街を歩きに行った。2人が出て行くのを見届けて、ノールが口を開いた。

「で、話してごらんよ」

んんん?!?!?

「え?何?」

「僕に何を隠してるの?」

ノールがつかつかと俺に寄ってくる。こいつ怖い。

「隠してねえから!何も」

ノールは瞬きを2回したのち、ふぅんと一言言うと部屋を出て行った。あいつがドフの事を知ったら…!!あいつは死ぬだろう。

「暇だしさ、一緒に散歩しない?」

さっき険悪ムードを放った張本人がもう一度ドアを開けて誘ってきた。何だ?さっきのはハッタリだったのか?

「あー、ついでに何か買うか?」

「おっけー。お金持ってくね〜」

こうして俺はノールと出かけることになった。

並んで歩いている途中、ノールが何かを知っている可能性を思った。よくよく考えたら、いきなり知らないところに来て、名前考えようとかその他諸々意味不明すぎる!!!こいつは一体何者なのだ?

「あ!この服かわいいなあ」

無駄に女子力が高くて、無邪気に買い物を楽しんでいるノールを俺は純粋に見れていなかった。

「どうしたの?そんな険しい顔をして」

お前のせいだよと思いながら隣の店の美味しそうな食べ物(赤い木の実)を買って食べた。その赤い色で思い出した。俺たちの目的は赤い鎧の集団。こんなのんびりしていて良いのかよ?

「おまたせ。どうこの服、似合ってる?ちょっと、どこ行くの?待ってよ!!」

俺は森の方へ走って行った。なぜだか知らないが、本能的に森の方に何かがいるような気がしたのだ。

「待ってぇぇ!」

立ち止まってノールを待った。

「はぁ、はぁ」

「遅いぞ」

「キュウリが速すぎるんだよ」

ノールと木の下に座り込んだ。今のところ、イベント性はない。

「あ、あれは」

ノールが懐からナイフを抜き出した。一体何がいるのか?ノールの目線の先を追ってみるとあいつがいた。

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