表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RPG〜リアルプレイングゲーム〜  作者: 螺旋さかな
19/24

2日連続の戦闘

ほとんど一ヶ月ぶりです。遅くなり申しわけございません。

「おい起きろ、クソガキ」

オーガ戦の翌朝、俺は内臓が混ざるほど強く揺さぶられた。目を開けるとドフがいた。

「なんだてめぇかよ」

そう言ってもう一度目を閉じた。

「こら起きろや!」

「うっっっせぇな、何の用だよ」

安眠妨害に対してイラつく俺を見て、ドフはニタリと笑った。

「やっぱ、クソガキはクソガキだな」

なかなか本題に入らないし、相手はドフだしぶちっときた。

「さっさと言えや、何の用だよ」

「あー、そうそう。僕らだけでゴーレム狩り行こうぜ」

昨日オーガ戦で今日ゴーレム戦?!どんなけ多忙なんだよ。しかもなんで2人で。

「いや〜、だってさノールもクルアも熱出して寝込んでるし。僕だってどうせ戦うんなら強い奴がいいし」

俺の考え見透かしてんのかよ。しかもムカつく喋り方だ。おっさんの声で変なアクセントで話すな。気持ち悪りぃ。しかし、ノールもクルアも昨日の戦いでよっぽど疲れたらしいな。熱出すなんて。

「な、なぁ、もしかして今のは…、俺とお前が戦う前提か?」

「え、そうだけど。今のキュウリさ、見ててクソザコだからさもう少し強くなれよ」

何も考えてないなっていう顔で見下された。素直に腹が立つ。あー、くそっくそっ!そこまで言われたら行ってやるよ。

「来る?」

「てめぇには負けんからな」

「そーいうとこが馬鹿なんだよ。ウケる」

こんな感じで散々罵倒された後に宿を発った。

ゴーレムが住むと言われる洞窟を目指して歩く途中も散々罵倒された。

「ほら、着いたぜ。この奥にゴーレムがいるはず」

今すぐこいつを殴り倒したい。そんなことを考えながら奥へと進んでいた。突然足音が前から聞こえてきた。走っているようだ。

「ひ、ひぇぇぇぇ」

ひとりの冒険者と見られる男が猛ダッシュして来た。恐怖にまみれた顔をしている。俺たちを見つけると

「助けてください、ゴーレムが!追いかけて来てます!」

息を切らしながらドフにすがりつく。冒険者の来た方向から金属音が聞こえて来た。ガシャッ、ガシャッ、ガシャッ、ガシャッ。どんどん大きくなる。

「ゴーレムってそんなに強いのか…?」

ドフに聞いた。

「昨日のオーガの倍は強いのが普通だ」

は??!!何言ってんのこいつ、死ぬじゃん俺。オーガで死にかけたのに…。

「そんなに怯えることないわ」

ヒノデが乱入してくる。

「燃やせば済む話よ」

燃やせば済むってそんな大雑把な!!!

「キュウリ、戦うしかないわよ」

「ヒノデの言う通りだぞ、キュウリ」

「?!ど、どうして?私の声は主であるキュウリにしか聞こえないはずじゃ…?」

「人外なめんな」

ヒノデが動揺している。いつも余裕そうに喋ってるのに今は震えた声だ。

「おい、ヒノデ、ドフ。来たぞ…」

俺の二倍の背丈はありそうで、俺の三倍程は太そうなロボットみたいな奴が来た。

「アイアンゴーレムってやつさ。まあ倒せばいいだけ」

ドフが剣を構える。俺もいつでも動けるように身構えた。冒険者はどこかに逃げたのかいなくなっていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ