俺の名は。
憧れていたRPG物語です。しかも、初めての連載です。私はギャグ好きなので入れてみようとか思ってますがしょうもなかったらすみません。しかし、シリアス展開も好きなので入れたいです。
突然背後から頭を殴られたのは覚えている。それで目が覚めたら、草原にいた。建物らしきものはない。その横にもう1人倒れている。名前は思い出せないけど、俺はこいつのことを知っている。そんな気がした。いや、そのはずだ。根拠はないが。
「お、起きろ!」
揺らしたり叩いたりしてみた。
「?!う、痛!!」
そいつは目覚めた。
「お、悪りぃ」
「ねえ、ここは?」
「俺もわかんねぇからお前に聞こうと思ってたんだけどな」
そう、こいつは、男のくせになよなよしてる。女の俺もよりも穏やかというか弱いというか。で、名前がどうしても思い出せない。
「ねえ、僕ら殴られたよね……。君が殴られて倒れたのをみた直後に僕の頭に衝撃がきたのは覚えてる。で、名前何だっけ?」
えーーっと。俺の名前………。あれ?嘘。忘れた。嘘だろ……。
「どうしたの。黙り込んで。まさか?!」
「そうだよ。忘れたらしい。お前は?」
しばらくの沈黙の後
「僕も忘れた」
そしてまた沈黙が続いた。驚きというかショックで何も考えられなかった。
「ねえ、僕らの名前決めようよ」
「え?」
「異世界移転?とかいうやつかもしれない。ひょっとすればもう、元の世界に帰れないかもしれない」
何言ってんだこいつ。さっぱりわからん。異世界移転?そんなこと……。あり得る…。
「僕は……そうだね、ノールにしよう」
「えっと、俺は、俺は………」
何だろう、少し安心してきたのかお腹減った。キュウリかじりたい……。キュウリって何っだっけ……。キュウリキュウリキュウリキュウリキュウリ……。
「キュウリ……???」
ノールの目がまん丸になったが
「キュウリって、何だっけ。知ってる感じがするんだけどな……。名前、キュウリだね。わかった」
「え………。ちょっ、俺の名前はキュウリじゃなくてキュウリだ!」
ん……?さっきカッコいい名前思いついたのに、キュウリしか出て来ない。あれ?
「……。わかった、よほどキュウリがいいんだね。」
ノールはいい奴だ。
お読みいただきありがとうございます。投稿に関しては不定期です。申し訳ありません