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好きと言えるのなら  作者: まる
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告白

次の日の放課後。

いつものように桜泉と晴也は一緒に帰っていた。


『な、なぁ?』

晴也(はるや)が話しかけると桜泉(さな)は首をかしげた。

『……今回はその…話してもイイ?』

桜泉はコクっと頷いた。

その途端、晴也は立ち止まって深呼吸をした。

『桜泉。ちょっと止まって』

桜泉は後ろにいる晴也に声をかけられて振り向いた。

『桜泉の好きな人誰か知らないけど、俺さ…』

晴也の心臓は出てくるのではないかと思うくらいドキドキしていた。


『俺さ、桜泉のこと好きなんだ…』

桜泉はビックリして両手で口を抑える。

『桜泉は俺のことどうも思ってないかも知れないけど、でも俺は優しくて可愛くてなんでもできる桜泉が大す…』

その途端、桜泉は晴也に抱きついた。

『えっ…』

晴也は状況が読み込めずその場に立ち尽くした。

桜泉は晴也から離れると手話で

『私も晴也のことが好きだよ』

と晴也に伝えた。

晴也はすごく嬉しくてまたドキドキしていた。

『本当に…桜泉…俺のこと…す、好きだったの…?』

桜泉は大きく頷いた。桜泉は続けて手話で

『逆に私なんかでいいの?話せないし、もしかしたらやっぱり話せない人とはヤダとか』

『こんなに人を好きになったの初めて。どんなに桜泉が話せなくたって優しい桜泉が俺は大好きなんだ。』

桜泉は嬉しくて涙が零れた。

晴也はじっとできなくて桜泉をギュッと抱きしめた。

『これからもよろしくな』

桜泉はコクコクと頷いた。

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