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episode 05 ―ヘッドショットキル―

 ガンサバイブ・プラネットにおけるチーム戦の勝敗は『戦力ポイント』というもので管理される。プレイヤーが1回死ぬたびに戦力ポイントが減少し、一定数を割った時点で負けとなる。戦力ポイントは補給などにも影響するため、一度大差がつけられると逆転するのはなかなか難しい。フィールドには『拠点』がいくつか設定され、敵拠点を制圧すると戦力ポイントを大きく削減できる。

 3対3のような少人数によるチームバトルでは、戦闘員としてNPCが駆り出される。NPCは簡単な命令には従うが、そのAIはあえて単純思考にされており、彼らを上手に活用するにはその場で直接指揮を下す以外にはない。プレイヤーキャラクターに比べるとかなり低いが、いちおう、NPCにも戦力ポイントが設定されているため、工兵によって敵NPCを一網打尽にし大量の戦力ポイントを稼ぐ戦術というのも、確立されつつあるらしい。


 アイリッシュにとっては、何が何やら。


 彼女は廃ビルの屋上に陣取って、刻々と変化する戦況をスナイパースコープ越しにのんびりと眺めていた。最前線では、ブラッディマリー率いるNPC兵達が、敵拠点目指しての進軍を始めている。当たらなければどうということはない、との宣言通り、あれだけの機関銃を前にして一切の被弾がないブラッディマリーは、さすがであった。

 後方からロケットランチャーを構えたスクリュードライバーがゆったりついていっているが、スタミナ切れを防ぐため適度に立ち止まることもあって、距離は引き剥がされて行く。ほかのプレイヤーと比して、ほぼ無尽蔵に近いスタミナを有するブラッディマリーは、スタミナ値は設定されていないがおつむの残念なNPC兵たちを率いて電撃侵攻を行うには、もっとも適した人選であった。


 時折、高倍率スコープに映る敵兵を、パスン、パスン、と撃ち抜いていく。どれもこれもNPCばっかりで、カスみたいな戦力ポイントしか貯まらないのだが、アイリッシュは仕事をしている気分でたいへん満足であった。典型的な芋スナである。

 このガンサバイブ・プラネットの集団戦における偵察兵の意義は重大だ。前線で戦う兵士は、プレイヤー、NPCの別を問わず、向かってくる障害を片っ端から撃ち殺しながら拠点制圧を目指すしかないわけだが、そこでスナイパー適性の高い偵察兵は、戦力ポイントの高いプレイヤーキャラクターだけを着実に仕留めることができる。指揮官がいなくなればNPCの動きが単調になり、突破も容易になるため、一石二鳥だ。


 にも関わらず、アイリッシュはNPCをパンパン撃ち殺して満足していた。

 典型的な芋スナである。


 ボルトアクションの操作にもようやく慣れてくる。遊底ボルトをぐいっと引っ張り出してカラの薬莢を排出し、新たな弾薬を装填する。遊底を薬室内に押し戻す動作で若干もたつきつつも、無事に弾の装填を完了し、スコープを覗く。

 レミントンM700の決して広くはない有効射程内から、戦線は徐々に遠ざかりつつあった。撃っても弾が届かず、致命傷を与えられない状況が増え始めるが、それでもアイリッシュはそこに陣取ったまま動こうとはしなかった。


 典型的な芋スナである。


 これが野良チームだったりすると、味方から『芋ってんじゃねぇよ!』などと罵声のひとつふたつでも飛んでくるものだが、ブラッディマリーとスクリュードライバーは特に何も言ってはこない。まぁ、あいりなら芋るだろうな、という予想が2人の中にはあったからだ。ぶっちゃけ、このゲームの雰囲気を掴んでもらえれば、芋ろうが何しようが、まったく困らない、というのが彼らのスタンスだった。

 芋スナというものについて簡単に解説しておくと、芋スナとは芋虫のようのじっと這ったまま動かないスナイパーの蔑称であって、主にFPSなどを中心に広まったスラングだ。一定地点に引きこもってアクティブな動きを見せないキャンパーというプレイスタイルにも通じ、あまり褒められた行為ではないとされる。転じて、チームに対する貢献力が低い、置物スナイパーを揶揄する言葉として使われるようになった。


 アイリッシュは、典型的な芋スナである。


 まぁ、彼女は完全な初心者だ。リボルバーとオートマチックの違いすらわからないようなプレイヤーに、戦況を把握し臨機応変に行動せよというのは酷な話だろう。アイリッシュが例えカスのような貢献しかしていなかったとしても、彼女が達成感に満ち溢れているならそっとしておくべきだ。芋には芋の幸せがあるし、現在アイリスブランドのチームプレイは、芋の幸せを容認している。


 そんな芋あいりが、だらだらとNPCの非効率的な射殺作業を続けているさなか、彼女の額にふと赤いレーザーポイントが照射された。アイリッシュは、まったく気づいた様子を見せず、スコープの中を覗き込んでいる。いま、まさしくアイリッシュは、彼女の銃の有効射程を大きく逸脱したビルの屋上より、その脳天を狙われていた。

 スナイパーが愛銃にレーザーポインターを搭載する実例は皆無に等しいわけだが、しょせんこれはゲーム、フィクションの世界だ。好みでつける者もいるだろう。だが、自分の狙撃位置がバレる危険性も厭わずレーザー照射を行ってくるのは、よほど腕に自信があるナルシストか、単なるバカ以外には考えられない。


 まぁ、どちらであったとしても関係ないだろう。アイリッシュは最後まで気付かなかった。遥か数百メートル先で、男が引き金を引くその瞬間も。空気を引き裂いて飛ぶ鉛の塊が自らの額に突き立てられ、その頭蓋をかち割って、無残に中身をさらす瞬間まで、まったくもって気付かなかったのである。






―――【Irish】が【Redeye】にヘッドショットキルされました。


 そのようなシステムメッセージが、目の前に浮かび上がる。ブラッディマリーは、両手に構えたサブマシンガンのリロードを行いながら、廃墟街の壁に身を隠していた。律儀についてくる数人のNPC兵を片手で抑え、やや後方から追いかけてくるスクリュードライバーに目で合図する。


 アイリッシュがやられた。


 想定外の事態かといえば、そんなことはない。あれだけ不用意にNPCを射殺していたのだ。狙撃位置がバレたとしてもなんら不思議はない。敵の強襲兵と援護兵はこちらに釘付けにしているから、誰かもうひとりが、アイリッシュの射殺に動いたに違いない。

 そしてそのレッドアイとやらが前線に一度も姿を現していないことを考えるに、彼ないし彼女も、スナイパーである可能性が高い。アイリッシュはカウンタースナイプに合ったのだ。


 ブラッディマリーが、自らの胸元にぽつりと浮かぶ赤い点に気づいたのは、まさにその時だ。それが、レーザーポインターによる照準合わせだと気づけば、彼女はすぐさまその射線上から退避した。

 直後、鋭い音とともに壁がえぐられる。間違いない、スナイパーだ。レッドアイは、今度はこちらを狙っている。


『次は外さない』


 共有回線を通して、冷徹さをにじませた男の声が短く言った。


「ついにレッドアイさんが動いたか!」

「あの人がチームに参加してから負けなしだぜ!」


 ほんの十数メートル離れた場所で身を隠しながら、敵プレイヤー2人が歓喜の声をあげる。

 原則としてFPSプレイヤーはマナーが悪いと聞く。味方の、それもスナイパーを褒めるなんて珍しい話だ。ま、相手がFPSからの転向組とは限らないわけであるが。どちらにせよ、そのレッドアイというスナイパーが相当な実力者であることは伺える。


 レッドアイの第二射を回避できたのは、ほんの偶然だった。ふと身体を動かした瞬間、目と鼻の先を銃弾が掠める。今度はレーザーポインターによる照射は行われなかった。


「あの人の赤い瞳に睨まれて、生き延びた奴はいねぇ!」


 なるほど、そういうことか。


 つまりレーザーポインターの照射は儀式、あるいはロールプレイの一環のようなものだ。レッドアイの赤い視線に見初められたものは、必ずその命を刈り取られる。センスが悪いとは言わないが、そうしたことはMMOでやるべきだろうに。


「外したようですね」


 ブラッディマリーにできることは、共有回線を開き、精一杯の皮肉をぶつけてやることくらいだった。


 ちらり、と後ろを見ると、スクリュードライバーに率いられた援護兵のNPC部隊は、既に反対側のビル壁に沿ってぴたりとくっついていた。レッドアイの現在の狙撃位置からならば、確かにそこは死角となるはずだ。

 とはいえ、レッドアイが(アイリッシュのような)芋スナではない以上、状況に応じてすぐに狙撃位置を変えてくるはずだ。もちろんインターバルはあるだろう。ましてこの廃墟街であれば、ビルを降り、場所を変え、ビルを登るまでの間に相当な時間を要する。


 スナイパーに狙われない今が攻め時だろうか。しかし、まだレッドアイが場所を移した確証はない。


 開きっぱなしの共有回線の横に、ぷつん、とチーム回線が開かれた。


『マリー! なんかあたし、いきなり死んだんだけど!』


 アイリッシュだ。元気そうで良かった。


「敵兵にスナイプされたようです。アイリ、慎重に進んでください」

『え、そうなの? じゃああたしがその人狙おうか?』

「理想的な戦術ではありますが、あまり無茶はしないほうが、」


―――【Irish】が【Redeye】にヘッドショットキルされました。


「アイリ!?」


 ぴろりろ、という音がして、戦力ポイントがガッツリ減っていく。このままではまずい。ブラッディマリーは危険を承知で大通りに飛び出し、サブマシンガンの銃口を目前に立つ2人のプレイヤーへと向けた。毎秒60発の9x19mmパラベラム弾が、シンプル・ブローバック構造の装填方式を経由して吐き出されていく。


「スクリュー、援護を!」

「うす」


 短く答え、背後でスクリュードライバーがロケットランチャーを構えた。


 目の前の強襲兵と援護兵は、こちらの突然の行動に驚きつつも、すぐさまアサルト・カービンの銃口をこちらへ向ける。ブラッディマリーはその銃口だけを冷静に見据え、降りかかる銃弾の雨の中を止まることなく走り抜けていく。敵の意識は、あちらをNPCごと範囲殲滅できる、スクリュードライバーのロケットランチャーに向けられていた。ブラッディマリーに対する注意は散漫だ。そこを突く。

 まさか本当に、アサルト・カービンによる掃射の中を突破されるとは思っていなかったのだろう。彼我の距離が数メートルにまで迫ったところで、彼らは驚愕に目を見開きつつ、ようやくこちらに銃口を向けた。


「今です!」

「うす」


 とうとう、虎の子のロケットランチャーが火を噴いた。敵陣に向けて砲弾がまっすぐに伸び、着弾とともに轟音と爆風を撒き散らす。ブラッディマリーはすんでのところで身をひねり、そのダメージから身をかばった。

 直後、システムメッセージが流れ、目の前の2人がスクリュードライバーのロケットランチャーで消し炭になったことを報告してくれる。あれはできれば、拠点制圧用にとっておきたかったのだが、仕方があるまい。


「でぇ、」


 と、スクリュードライバーは大通りの先を見据えながら言った。


「どうすんっすかぁ? 先、行くんすかぁ?」

「そこですね。アイリッシュのことも心ぱ……」


―――【Irish】が【Redeye】にヘッドショットキルされました。


「ちょっとレッドアイ」


 共有回線を開き、ブラッディマリーは相変わらず機械的に平坦な声で言った。


「リスキルしているわけではないでしょうね」

『そんなつもりはないんだが……』


 回線の向こうで、レッドアイが少しばかり困惑している。


『無敵時間が解除されてものろのろと大通りを歩いているのを撃つのも、やはり、マナー違反なのだろうか……』

「わかりました。あなたは悪くありません」


 リスキルというのは、FPSなどにおいて死亡したキャラクターが、所定の位置で蘇生リスポーンした瞬間を狙って殺害するプレイスタイルを指す。当然、システムの穴をついた陰湿な戦法として嫌われる上、多くのタイトルではリスポーンキルが横行しないよう対策がとられている。

 ガンサバイブ・プラネットにおいては、復活直後に発生する無敵時間がその対策ということになっている。相手が白兵戦をしかけてくれば、無敵時間を利用して返り討ちができ、スナイパーから狙われたとしても身を隠すには十分すぎる猶予が与えられている。無敵時間中に攻撃を受ければ、撃った側の居場所が全プレイヤーに表示されるというペナルティも、それに拍車をかけていた。


 ただ、今回レッドアイが行ったのは、ただカモがネギをしょって歩いていたのでそれを撃って殺したというだけであり、そこまでマナー的に忌避される行為ではない。まぁ、アイリッシュが初心者であるという点は、若干彼女に同情する余地があるか。


『なんなの!? ねぇ、なんなの!?』


 チーム回線が開き、アイリッシュの悲鳴が聞こえてきた。


「芋の宿命でしょうか」


 ブラッディマリーは冷静に返答する。


「いいですか、アイリ。まず復活したら、すぐ遮蔽物に身を隠してください。おそらく今までの受けた狙撃からも、敵スナイパーの位置は把握できるはずです。そこから射線を遮るように動けば、基本的には安全に移動できます」

『わ、わかったわ』


―――【Irish】が【Redeye】にヘッドショットキルされました。


「………」

「つらたん」


 スクリュードライバーがぼそっと言った。まったく、つらたんだ。戦争はつらたんだ。

 戦力ポイントがかなり減少してしまっている。ヘッドショットキルはボーナス加算があるので、当然だ。だいたい、あと2アイリでこちらの負けが確定する。頭を吹っ飛ばされれば、スクリュードライバーの持つ除細動機でも蘇生は不可能だ。一気に緊張感が高まってきた。


「時間がありません。スクリュー、このまま敵陣に突っ込みましょう。あとアイリが2人死ぬ前に、拠点制圧と同時にあの2人を殲滅すれば、こちらの勝ちです」


 そう言って、ブラッディマリーが大通りに出た時である。


「あっ」

「えっ?」


 迂闊にも射線上に飛び出したブラッディマリーの頭が、ザクロのように吹き飛ばされた。






「あ、おかえり」


 律儀にも壁際に張り付いてじっとしていたアイリッシュが、ブラッディマリーを出迎えてそう言った。


「不覚です。まさか私がアイリ枠を消費することになるなんて……」

「ねぇ、そのアイリ枠ってなに?」


 機械的で単調な声音に屈辱をにじませるブラッディマリーだが、アイリッシュの質問は呑気なものだ。


 認めざるを得ない。レッドアイは強敵だ。あの強襲兵と突撃兵はぶっちゃけ大したことないのだが、あのスナイパー一人で戦況をひっくり返されてしまった。実際の戦場においては、優秀な狙撃兵は一人で敵大隊を釘付けにし、時として戦局すらも左右するという話を聞いたことはあるが、いやはや。


 前線にひとり取り残されたスクリュードライバーが心配だ。彼はそうそうヘマをするタイプではないと思うものの。


「あのレッドアイって人、何者なの?」


 ひとまず遮蔽物に身を隠し、じわじわと前進を開始するブラッディマリーに対して、アイリッシュがそう尋ねてきた。


「何者かはわかりませんが、相当腕の立つスナイパーですね」


 そう言いながら、アイリッシュはミライヴギア専用のウェブブラウザを開く。有料アプリだが、ゲーム中でもインターネットを閲覧できるスグレモノだ。ミライヴギアで遊ぶ多くのゲームプレイヤーは、このアプリを導入している。

 〝ガンサバイブ・プラネット、レッドアイ〟で検索をかけると、何件かのヒットがあった。オンラインサービス開始の初日から現れ、現在ではもっとも著名なプレイヤーの1人に数えられている。印象深い逸話としては、やはりレーザーポインターを使用した〝レッドアイの死の視線〟が挙げられていた。


「へー、すごい人なのねー」


 アイリッシュはブラウザを覗き込みながら、感心したように言った。


 その時、ふとブラッディマリーは思いつく。こっそりと共有回線をオンにしつつ、アイリッシュの言葉に相槌を打った。


「はい。悔しいですが、間違いなく一流でしょう」

「でも、この〝レッドアイの死の視線〟ってのは、ちょっとワケわかんないわよね」


 ページの一点を指で突っつきながら、アイリッシュが平然と言う。来た、と、ブラッディマリーは思った。

 そんな友人の思惑すらも知らず、アイリッシュはのんきな声でだらだらとまくし立てる。


「FPSっていうか、まぁこれ、VRGSだけどさ。シビアなゲームなんでしょ? そんな遊びとかやってる余裕あんのかしら。いや、あたしみたいな初心者が言うことじゃないんだけどさ。ちょっとロールプレイっぽいわよね。ロールプレイを否定するんじゃないのよ? ただこう、そういうんだったらMMOやるとかさ……。まー、この人が上手だから許されてる側面あるけど、これであたしみたいなザコだったらちょっと可哀想よね。きっと敵味方からの暴言すごいわよね。動画サイトにさらされたりするんじゃないかしら。あ、それとも、もしかしたらそういう過去があって、必死に強くなるために頑張ったのかしら。だとしたら努力家よね。そこまでして、〝レッドアイの死の視線〟をやりたかったのかな、とは思っちゃうけど」

『うるせぇーっ!!』


 共有回線を通し、マッチング中のプレイヤー6人全員に垂れ流されたアイリッシュの発言に対して、レスポンスがひとつだけあった。それまでの冷静さとはかけ離れたレッドアイの魂の叫びである。アイリッシュは別に陰口を言ったつもりはなかったのだろう。きっと、彼のロールプレイに対するひたむきな姿勢を、彼女なりに評価しての発言であったに違いない。

 だが、無自覚に放たれた言葉の刃は、どうやら正鵠を射抜き、レッドアイにとって触れられたくない過去を掘り起こす結果となったらしい。その叫びには、彼の涙が滲んでいた。アイリッシュもブラッディマリーも知らなかったことだが、その時点でレッドアイは既に狙撃位置を変え、スコープを覗き、引き金に手をかけていたのである。


 おそらく、初めて明確な殺意を乗せたであろう弾丸は、遮蔽物に隠れていたからと油断していたアイリッシュの即頭部をめがけてまっすぐ飛来し、ゲームオーバーを告げる真っ赤な花を散らした。


―――【Irish】が【Redeye】にヘッドショットキルされました。


『パねぇ』


 共有回線の向こうで、スクリュードライバーがぽつりと言った。

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