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始まりは世界の宿命。
神様は酷いよね。
私は、天使でもなければ普通の人間でもない。
ただの悪魔だと思ってた。
土屋夏輝、小さい頃から両親が共働きで可哀想に思ったのかおばあちゃんはお小遣いをいっぱいくれたし、身の回りのことは全てやってくれていた。
私は何もしなくていい。
そんな、家政婦みたいな人だった。
家も東京から近く、携帯電話も幼い頃から持たされていた。
幼なじみ、近所のお兄ちゃん。
何もかもが充実していた日々。
少し気になったのは家の一階でおばあちゃんが経営してる居酒屋で酔ったおじさんたちが夜中に大声で話してるくらいだっんだ。
そんなある日、お母さんとお父さんが喧嘩していた。
そのときのことは覚えていない・・・
ただ、お父さんがお母さんを一回だけ叩く音とお母さんの悲鳴だけは正確に今でも覚えてる・・・。
何かしら原因はあったのだろうが
まだ幼い私には理解が出来なかった。