牡丹のお花って
下向く日々のなかで出会った牡丹の花。重たい花びらを抱えながらも潔く咲き誇るその姿に、自分自身を重ね合わせて言葉を紡ぎました。
自分だけの花を咲かせたいと願うすべての人へ届きますように。
ボタンの花って
小さなツボミをじっと温めて
ある朝、誰の目も気にせず
ドカンと自分を咲かせるんだ
重たい花びらをたくさん抱えて
倒れそうになっても笑っている
あの思い切りのよさが
なんだか無性にカッコいい
うつむきがちな帰り道
大きな蕾をひとつ胸に抱いて
明日、私だけの鮮やかな色を
世界にひとつの
世界にひとつの
色を咲かせる
誰も知らない夜の底で
静かに息をひそめながら
確かな温もりを育んでいた
街灯の下を急ぐ足音も
冷たい風の囁きも
いまはもう怖くなんてない
重たい蕾をほどく瞬間は
誰に頼まれたわけでもなく
ただ私が私であるための合図
俯いた影を置き去りにして
胸の奥で火花が散る
一歩踏み出すその一秒に
溜め込んできた想いをすべて込めて
鮮やかに、そして誇らしく
誰もが見上げるほどの強さで
私は私を咲き誇らせる
明日がどんな顔をしていても
私は私の決めた色で立つ
抱えきれないほどの花びらが
揺れて、溢れて、輝いて
大きな未来を塗り替えていく
ほら、世界が息をのむ音がする
私だけの特別な朝が
いま、静かに幕を開ける
ボタンという花の、圧倒的な存在感と力強さに惹かれて書いた詩です。
人知れずじっと蓄えた蕾が、一気に咲き誇るあの瞬間の美しさ。重たすぎるほどの情熱を抱えながら、誰のためでもなく「自分自身」のために立ち上がる強さを描きたいと思いました。
俯いて歩いてしまうような夜があっても、胸の中には誰もが自分だけの蕾を秘めているはずです。明日、あなただけの鮮やかな色が世界に咲き誇りますように。




