04.猫たちとの生活
仔猫を保護してから半年以上が過ぎた。
現在4匹の仔猫を飼育している。2匹の年齢はおよそ10か月、残り2匹は半年といったところ。
この半年以上の間、中断せずに映画も動画も見れたことがない。むしろ、見ていた配信も見ることがなくなってしまった。集中力の低下がどうとかの問題にもならない。全員が眠っている時間だけが唯一静かに見ていられる環境。
料理も手の込んだものは作ることができなくなった。以前なら時間をかけて作れていたものが今では手軽さばかりを考えている。
いつだったか、台所のコンロのスイッチを猫が入れてしまい火事につながる危険があるというようなニュースを動画で見たことがあったが、これも経験した。なんであんな的確に立ち上がって前足を置くのか。
台所で一番恐かったのは、火がついているときにコンロの上に飛び乗られたことだ。動物はもっと危険を察知する生き物ではないのかと。何を考えて火の真横で尻尾を振るのか。
毎晩酒を飲んで酔いつぶれないと眠れなくなっていたのに、酒の量も大幅に減ってしまい酔うことも能わず。
猫アレルギーゆえに猫の相手をした後はすぐに手を洗うなりアルコール消毒をしてきたために、手の肌がぼろぼろとなった。「あかぎれ」が常態化して、あかぎれが原因で手が1.2倍ほどに腫れあがるとは思いもしなかった。
手の消毒をせずトイレに行ったことが一度あった。その指で根本を触れてしまい、そのあとの苦痛というものはここで書いても理解されないだろう。
何時であろうと暴れまわるし、食事中だろうとトイレの世話もあるし、ご飯の用意もあるしで、とにかく時間と意識を奪われてしまう。
かかる餌代も徐々に上がりつつあり、身体が大きくなっていくとトイレの始末に使うシートや砂も多くなり、避妊の手術費も猫の数だけ必要となり、この子達の世話をし切るまでは生き続けなければならなくなってもいる。
とんでもなくやんちゃな1匹の世話。壁紙は剥がされ、爪を研がれた木枠はぼろぼろとなり、収納扉の金具は飛んでゆき、カーテンはずたぼろとなった。涙も枯れた。
時間も金も精神もどんどんと消耗していく。
はっきり言って猫を飼うというのはデメリットばかりである。
ところが、一部の人間はこうした世話すら猫のためだといって苦ではないらしい。僕は自分の意志で猫たちの世話をしているわけではないので理解し合うことはないだろう。
猫を飼うメリットとは何なのか。自己満足、自己陶酔か?
他に思いつかないのは僕の想像力が足りていないせいだろうか。
見ていて飽きないというのは、わかる。
すくなくとも、癒し効果というのは僕にはなかった。
こんなものを書いている間にも勝手にドアを開けて入ってきて落ち着かない。余計な知恵ばかりをつけていく。
もうね、動物なんて野良とか動画で見てるだけでいいよ。ほんとに。




