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300字小説  作者: 案内なび
9/30

9、旅

 昔、旅好きな夫婦がいた。

「今日はどこまで行きましょうか?」妻が問う。

「そうだな。今日はあの山を一つ越えてみよう」夫が答える。

 そしてその日、夫婦は言葉通り一つ山を越え、その麓で野営をして夜を過ごした。

 夫婦には旅をする上でルールがあった。

 それは「無理しない程度に、歩ける所まで」というものだった。

 それから幾星霜と、夫婦はルールに従って旅を続けた。







「神様、見てください! ついに彼らがアフリカ大陸を越えました!」

 天使は小さな箱を上から覗きつつ、興奮している。

「おぉ、遂にか!」

「どうやら旅好きの血筋が、脈々と子孫に受け継がれているようです」

「そうかい。それは今後も楽しみだな」

 神もまた目を細めて、箱を眺めた。

お読みいただきありがとうございました。

今回は、ランダムワード「世界一周」から連想して生まれた作品です。そして、「実は人類の発達に関するオチでした」というのは、星新一さんのショートショートから着想を得ています(ネタバレ防止で作品名は出しませんが)。

星さんのショートショート集『ボッコちゃん』は、面白いオチの作品が沢山詰まっているので、オススメですよ……!


この作品がお気に召しましたら、いいねや★、ブックマークをつけていただけると嬉しいです!

感想もお待ちしております!

それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

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