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300字小説  作者: 案内なび
27/30

27、勇者の剣

 夜も更けた森の小屋の中。青年はベッドの横に佇みながら両拳を握りしめていた。

 小刻みに震える体の所為か、青年の頬を伝っていたはずの涙はポロリと零れ落ち、()()に深々と突き刺さる長剣を伝う。やがて涙は剣身を伝い、()()胸元に開かれた傷口に染み渡っていく。

 青年は歯を食いしばり、(かす)む視界の中、心臓を貫かれてもなお微笑みを浮かべている()()を見下ろしていた。






 魔王を滅ぼして英雄となった勇者にはかつて妹がいた。彼にとっては最後の肉親だった。

 だがある日、妹は魔族になる病――不治の病に冒され、自分を殺すように告げた。

 張り裂けそうな胸に苦しむ勇者。

 だが遂に妹を自らの手に掛ける。

 魔王を斬り伏せる時、剣は少し錆びついていた。

お読みいただきありがとうございました。

今回は、ランダムワード「ファンタジー」から連想して生まれた作品です。

皆さんはどんなファンタジー作品が好きですか?

私はバトルアクション系とか、ほのぼの系とか、タイムリープ系が好きですね。


この作品がお気に召しましたら、いいねや★、ブックマークをつけていただけると嬉しいです!

感想もお待ちしております!

それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

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