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300字小説  作者: 案内なび
2/30

2、共犯者

「ねぇねぇ」

 授業中、右隣の席の子が囁き声で話しかけてきた。

「どうしたの?」

「この手紙、隣に渡してくれる?」

「先生に見つかったらどうするんだ」

「大丈夫だって。お願い」

「分かったよ。ただ、今はまだ先生がこっち向いてるから、次向こう向いたらね」

「うん。ありがと」

 そう言って、その子は前を向いた。

 一方の僕は、左隣の席をチラ見する。

 その子は滅多に来ない。なのに、どうして右隣の子は手紙を渡すようお願いしてくるのか? 僕には分からないが、今日もその机の中に手紙を入れてあげた。


 




 また手紙が沢山入っていた。

 内容は見なくても分かる。きっと罵詈雑言だ。

 もうやめて欲しい。

 でも、その願いが叶う日はこない。

 今までもこれからも。

お読みいただきありがとうございました。

今回は、ランダムワード「囁き声」から発想して生まれた作品です。貴方も知らず知らずのうちに共犯者になっているかもしれませんよ?


この作品がお気に召しましたら、いいねや★、ブックマークをつけていただけると嬉しいです!感想もお待ちしております!

それでは、次回もまたよろしくお願いします(→ω←)

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