13、解釈
その日、私はパソコンに目を通しながら悩んでいた。
「うーむ……どう解釈すべきか?」
すると、後輩が声を掛けてきた。
「どうかしましたか?」
「いや、どう解釈したらいいのか迷っててな」
「そんなもの、スパッといっちゃいましょうよ」
「それが出来たら悩まないよ」
「ふむ……先輩をもってしても力不足なんですか?」
「あぁ。自分で言うのも何だが、そうなんだよな」
「それなら私に任せてください!」
「お前、出来るのか?」
「分かりませんが、挑戦してみます」
そう言うや否や、後輩は腰にぶら下げた鞘から刀を抜くと、パソコンに向かって思いっきり振り下ろした。
どうやら私は、過去からやって来たこの新人を、もっと教育せねばならないらしい。
お読みいただきありがとうございました。
今回は、「面白い同音異義語ないかなぁ」と考えた結果生まれた作品です。
同音異義語みたいな言葉遊びって面白いですよね。和歌のテクニックとして掛詞があるくらいですから、日本人は昔から言葉遊びを楽しんでいたのでしょう。そう考えると、何だか感慨深いですね。
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