11、価値不相応
ある時、2人の男が石屋に来店し、同時に同じ石を注文した。
「すいません、ラピスラズリを一つください」
だが、同じ石を欲したために2人は口論になる。
一方は結婚指輪のため、もう一方は青い絵の具の原料として欲していたのだ。
すると男は画家に提案した。
「ならばこうしよう。指輪を作る時に削った半分はあげるから、2人でお金を折半しないか?」
売れない画家はその条件を飲む事にした。
しかし、後日画家の元に送られてきたのは、金額に見合わず少量の粉末だった。
1ヶ月後、男は指輪を失くしたが故にプロポーズが出来ず、失恋に終わってしまった。
一方で画家は、少量の青を活かした作品が人気を博し、数十年後には原石以上の値がついたとか。
お読みいただきありがとうございました。
今回は、ランダムワード「四角形」「群青色」「デート」から連想して生まれた作品です。
皆さんはラピスラズリ等の宝石って何で知りましたか?
私は某日常系ゲームと某創造系ゲームで知りました。ゲームで得られる知識って、意外な所で役立ちますよね。
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