私(イチゴ)の初恋の人(7話)
☆悪役令嬢料理放浪記☆
☆百合注意☆
~乙女ゲームの悪役令嬢転生物~
~7話~
~乙女ゲームの主人公のイチゴ・ジョンソンの目線~
私は、小さな頃に両親が死んで孤児施設のあじさいの家で暮らしました。
でも子供の時に光の属性の魔法に目覚めたせいで貴族ばかりの魔法学園に入学する事になりました。
貴族ばかりの学園で私が馴染む訳がなくて逆に貴族から虐められていました。
「イチゴさんは、少しだけよろしいかしら?
着いてきてくれる?」
昼休みに弁当を食べる場所を探して庭を歩いていました。
いきなり令嬢達が私の前に立って着いてくるのを命令しました。
「は、はい、解りました……」
私は、令嬢達が怖くて返事をする事しかできませんでした。
私は、令嬢達に連れられて裏庭に来ました。
「イチゴさん、あなた、平民の癖に生意気よ!
どうせ生徒会に入れたのも光の属性の魔法が使えるからでしょう!
身分を分け前なさい!」
令嬢は、怒ったように私を睨みました。
「す、すいません……」
私は、涙を浮かべて俯きました。
「っ!?
謝れば許されると思ったら大違いよ!
いい加減にしなさい!」
令嬢は、私の態度を見て怒りを表して私を突き飛ばしました。
「きゃっ!?」
私は、令嬢に突き飛ばされて転びました。
そして持っていた弁当を地面に落としました。
「ちょっと、あなた達、何をしているのですか!?
食べ物を大切にしなさいって教わらなかったのですか!?
食べ物は、植物と動物の命を貰ってできているのですよ!
食べ物を大切にできない人は、最低です!」
声をした方を振り向くとこの世の者と思えないほどの綺麗な令嬢が立っていました。
私は、直ぐにその令嬢が王子様を婚約者に持つ貴族の中の貴族で有名なアンズ・スミス様だと気づきました。
そして腕を組んで虐めが許せないようで気高くて睨むように令嬢達を見つめました。
「す、すいませんでした、アンズ様!?」
令嬢達は、アンズ様の迫力に負けて慌てて頭を下げて謝り令嬢達が逃げて行きました。
「あ、あの、アンズ様、助けてくれてありがとうございました……」
私は、慌ててアンズ様に近づいて頭を下げて私を助けてくれたお礼を知らせました。
「いえ、構いませんよ。
食べ物を粗末にする人は、許せませんからね」
アンズ様は、私を助けたのを当然だと思っているみたいにニッコリと笑いました。
「アンズ様は、優しいのですね……」
アンズ様が平民の私を虐めから助ける為な事が当たり前のように思っているようでした。
そんなアンズ様が素敵過ぎて恥ずかしくてほんのり顔を赤らめてアンズ様を恋する乙女のようにうっとりと見つめました。
それからアンズ様は、私の駄目にした弁当の変わりに牛丼を作ってくれました。
アンズ様の作ってくれた牛丼は、凄く美味しかったです。
令嬢なのに気高くて料理もできるだなんてアンズ様は、やっぱり素敵な令嬢だと思いました。
私は、直ぐにアンズ様に恋に落ちました。
それから次の日にアンズ様と出会いました。
アンズ様は、令嬢といました。
私は、その令嬢と互いを見つめて直ぐにこの令嬢がアンズ様の事が好きだと理解しました。
「始めましてです。
私は、アンズ様の友達のイチゴ・ジョンソンと言います。
私のアンズ様がお世話になっています。
どうかよろしくお願いします。
もちろん、負けるつもりもありませんからね」
私は、アンズ様を渡さないって意味込めてニコニコ笑顔で令嬢を見つめました。
「始めましてです。
私は、アンズ様の友達のモモ・デイヴィスと申します。
私のアンズ様がお世話になっています。
どうかよろしくお願いいたします。
もちろん、私も負けるつもりがありませんからね」
モモ様は、アンズ様を渡さないって意味込めてニコニコ笑顔で私を見つめました。
「今からアンズ様が私に愛情をこもった料理を作ってくれるのですよ」
モモ様は、私を挑発するように愛情の言葉を強調しました。
「私は、アンズ様から愛情をこもった料理を食べた事があるのですよ。
恋人同士みたいに料理を食べさせてくれたのですよ」
私もモモ様を挑発するようにニコニコ笑顔で愛情と恋人同士って言葉を強調しました。
「ふふふ、そうなのですね。
それは、良かったですね」
モモ様は、私を挑発するように大人の余裕を見せるようにニコニコ笑顔で答えました。
「ふふふ、はい、良かったです」
私もモモ様に負けないって意味を込めてニコニコ笑顔で私の気持ちに答えました。
「うふふふ」
モモ様は、私に負けないって意味を込めてニコニコ笑顔で私を見つめました
「うふふふ」
私もモモ様に負けないって意味を込めてニコニコ笑顔で答えました。
私とモモ様は、互いにアンズ様を渡さないって意味を込めてニコニコ笑顔で互いを見つめて火花が散りました。
「えへへーー、両手に花で嬉しいです」
アンズ様は、私とモモ様の不穏な雰囲気を感じてそれをどうにかするために私の右腕にモモ様の左腕にそれぞれ抱き着いて歩き始めました。
私とモモ様の行動が憎めなく思い私とモモ様は、互いを見つめて苦笑いを浮かべました。
「アンズ様には、敵いませんね……」
私は、困ったように苦笑いを浮かべました。
「クスクスっ、本当ですよね……」
モモ様も困ったように苦笑いを浮かべました。
それから私とモモ様は、アンズ様に焼きそばの作り方を教えてもらって焼きそばを作りました。
そしてアンズ様が私とモモ様が焼きそばを食べさてもらいました。
次に私とモモ様は、アンズ様に焼きそばを食べさせました。
「あ、あの、アンズ様、私とモモ様に食べさせてもらうのは、どちらが美味しいですか?」
私は、私とモモ様が向けた焼きそばを幸せそうに食べたアンズ様を見てニコニコ笑顔でアンズ様に近づきました。
「わ、私ですよね、アンズ様!」
モモ様は、興奮したように息を荒くしてアンズ様の間近に近づきました。
「いえ、私ですよね、アンズ様!」
私も興奮したように息を荒くして間近にアンズ様に近づきました。
「うーーん、イチゴちゃんに食べさせてもらうのもモモちゃんに食べさせてもらうのも美味しいですよ。
そんなの選べられないですよ」
アンズ様は、両手を大きく広げて無邪気にニコニコ笑顔になりました。
私とモモ様は、アンズ様の行動を見て競い合っているのが馬鹿らしくなり口元を押さえてクスクスって笑いました。
「……やっぱりアンズ様に敵いませんね……」
私は、困ったように苦笑いを浮かべて愛しそうにアンズ様を見つめました。
「はい、アンズ様には、敵いませんね……」
モモ様も困ったように苦笑いを浮かべて愛そうにアンズ様を見つめました。
そして私とモモ様は、もう一度互いを見つめて口元を押さえてクスクスって笑いました。
それから食べ終わった食器と料理に使った物を洗って片付けました。
それからアンズ様は、用事があるみたいで先に帰りました。
そして私とモモ様は、残されました。
「そ、それで、イチゴさんと話がしたかったです……」
モモ様は、緊張しながら答えました。
「あ、あの……私もモモ様と話がありました……」
私も緊張しながら答えました。
私とモモ様は、どちらが先に話したら良いのか解らずに戸惑いながら互いをしばらく見つめました。
「あ、あの……イチゴさんは、アンズ様の事を恋愛感情として愛していますよね……?」
モモ様は、勇気を振り絞って私に質問しました。
「えっ!?
あ、あの……その……は、はい……
そ、その……モモ様もアンズ様の事を1人の女性として好きですよね……?」
私は、控え目にモモ様を見つめて恥ずかしそうに顔を赤らめて小さく頷きました。
「えっ!?
あ、あの……その……はい……アンズ様の事を愛しています……」
モモ様は、恥ずかしそうに顔を赤らめて小さく頷き照れ笑いを浮かべました。
「そ、それでイチゴさんは、どうしてアンズ様の事を好きになられたのですか……?」
モモ様は、控え目に私を見つめました。
「そ、それは、虐められていたところをアンズ様に助けてくれました。
しかも駄目になった弁当の変わりに牛丼を作ってくれました……
他にアンズ様の優しさに触れてアンズ様の事を好きになりました……
そ、それで、モモ様は、何でアンズ様の事を好きになりましたか……?」
私は、アンズ様の事を思い出して恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべて控え目にモモ様を見つめました。
「えっ!?
あ、あの……実は、私も虐められている時にアンズ様に助けてもらいました……
それで、その……アンズ様の優しさに触れてアンズ様を愛しているのに気がつきました……」
モモ様は、アンズ様の事を伝えるのが恥ずかしくて顔を赤らめて照れ笑いを浮かべました。
「モモ様もだったのですね……
アンズ様って女神様みたいな方ですよね……」
私は、恋する乙女のように顔を赤らめてうっとりとしました。
「はい……アンズ様って気高くて聖女様みたいな方ですよね……」
モモ様も恋する乙女のように顔を赤らめてうっとりとしました。
「それは、それとして私は、アンズ様事を渡すつもりは、ありませんから覚悟をしてくださいね」
モモ様は、私に宣誓布告をするようにニッコリと笑いました。
「はい、でも私もアンズ様を渡すつもりがありませんよ」
私もモモ様に負けないって意味を込めてニッコリと笑いました。
私とモモ様は、しばらく互いをじっと見つめて直ぐにクスって笑いました。
私は、その後にモモ様と別れて生徒会室に向かいました。
生徒会室に入るとアロエ・ウィリアムズ王子様が生徒会の仕事をしていました。
アロエ様は、私に気がつきまして私に近づきました。
「おや、イチゴさん、遅かったのですね。
何が合ったのですか?
虐められていたのですか?
どうせ、アンズ、辺りに虐められたのでしょう。
後でアンズに注意をしておきますから安心をしてください」
アロエ様は、私に気がついて優しく微笑みました。
「い、いえ、アンズ様に助けてもらいました。
それに今回は、アンズ様に料理を教えてもらっていました……」
私は、アンズ様の事を思い出して恋する乙女のように顔を赤らめました。
「アンズが料理!?
そ、それは、大変でしたね。
アンズの料理が壊滅的に下手でしたからね。
お腹を壊しませんでしたか?」
アロエ様は、心配するように私を見つめました。
「……酷いです……
何で私のアンズ様をそんなに蔑ませるような事を言うのですか……?
アンズ様の婚約者だからって言っても言って良い事と悪い事があります!
私のアンズ様の事を悪く言わないでください!!」
私は、アンズ様の事を悪く言われたのが許せなくて涙を流してアロエ様を睨むように見つめました。
「え、えっと……どういう事ですか……?」
アロエ様は、私の言っている意味が解らないようにきょとんと首を傾げました。
「っ!?
アロエ様、何か知りません!!」
私は、アンズ様を悪く言われたのが許せなくてアロエ様の頬っぺたを叩いてアロエ様を睨んで生徒会室を飛び出しました。
私は、アロエ様がアンズ様の婚約者なのに自分の物のように悪く言うのが許せませんでした。
何で私がアンズ様の婚約者でないのだろって思いました。
私がアンズ様の婚約者だったらアンズ様を大切にするのにって思いました。
それが悲しくて涙をボロボロと流しました。
ーTo Be Continuedー