私(モモ)にとってのアンズ様(6話)
☆悪役令嬢料理放浪記☆
☆百合注意☆
~乙女ゲームの悪役令嬢転生物~
~6話~
~令嬢のモモ・デイヴィスの目線~
私の家は、貴族でしたが貧乏貴族で位も下の方で準男爵でした。
それだから他の貴族や令嬢から良く虐められていました。
そんな時に平民の女の子が貴族ばかりのこの学園に入学したと聞きました。
何でも光の属性の珍しい魔法を使うらしくてしかも入試もトップで特待生として入学したらしいです。
他の貴族と令嬢には、面白くなかったみたいで特待生の方が良く虐められているのを見ました。
私と同じに虐められるのが可哀想に思いました。
そんな時に平民を虐めから助けた令嬢の存在を聞きました。
名前は、アンズ・スミス様。
アロエ・ウィリアムズ王子様の婚約者でもあります。
この世の者と思えないほど綺麗でそして気高く素敵な令嬢だと噂を聞きました。
そんなアンズ様の事がどんな方か気になりました。
でも私のような何も取り柄もなくて貧乏貴族の私とは、一生縁がないと方だと思っていました。
そんな時に裏庭を通ろうとしていた時にいつもの令嬢達に呼び止められました。
「モモさん、あなたは、私達を嘗めているのですか?
貧乏貴族のあなたがこの学園に我が物顔でいること事態許せる事でありませんわ!」
令嬢の1人が睨むように私を見つめました。
「す、すいません……」
私は、令嬢達が怖くて体を振るわせて涙目で俯きました。
「っ!?
謝れば許されると思ったら大違いですわよ!」
令嬢の1人は、魔法で炎を出して私に近づきました。
私は、怖くて体を強張らせました。
でも梅の木の上から令嬢が飛び降りて来ました。
梅の木から飛び降りて来た令嬢がこの世の者と思えないほど綺麗で気高くて感じて直ぐに噂の令嬢のアンズ・スミス様だと確信しました。
そして私の虐めを許さないって意味を込めて気高く令嬢達を睨みました。
私を虐めていたのを凄く怒っているように見えました。
「ひっ!?
し、失礼しました!?」
他の令嬢達は、アンズ様の迫力に負けて慌てて逃げて行きました。
「あっ……少しだけ大人げなかったですかね……」
アンズ様は、虐めをしていた令嬢に怒りすぎたのを反省しているようでした。
虐めていた相手にも慈悲を思うだなんてやっぱりアンズ様は、優しく素敵な方だと思いました。
「あ、あの……アンズ様、助けてくださってありがとうございました……」
私は、アンズ様に近づくのが恥ずかしくてほんのり顔を赤らめてアンズ様に近づいて頭を下げてお礼を伝えました。
「え、えっと、何がでしょうか?」
アンズ様は、私を助けたのが当たり前だと思っているようで何故お礼を言われたのか解らずにキョトンと首を傾げました。
「アンズ様は、噂通りに素敵な方ですね……
あ、あの、自己紹介がまだでした……
私の名前は、モモ・デイヴィスって言います……」
私は、アンズ様が気高くて謙虚で直ぐにアンズ様に恋に落ちたのに気がつきました。
そしてアンズ様と話すのが恥ずかしくて顔をほんのり赤らめて控え目にアンズ様を見つめて自己紹介をしました。
「モモちゃんって言うのですね。
素敵な名前ですね」
アンズ様は、優雅に微笑んで私の名前を誉めました。
「っ!?
あ、ありがとうございます、アンズ様……」
私は、アンズ様の神々しいくて見ているのが恥ずかしくなり照れ笑いを浮かべました。
「それでね、モモちゃんと友達なりたいなって思ったりします。
だからその……モモちゃん、私と友達になってもらえませんか?」
アンズ様は、神々しく慈愛を込めて優しく私を見つめました。
「あ、あの……私なんかがアンズ様の友達になっても良いのですか……?」
私は、アンズ様の笑顔がまるで女神様の微笑みかけられているみたいで恥ずかしくなりました。
私は、女神様のようなアンズ様と友達になっても良いのか解らずに不安そうにアンズ様を見つめました。
「はい、構わないですよ。
いいえ、モモちゃんと友達になりたいのです。
ですから私と友達になってください」
アンズ様は、軽く首を横に振り私の両手を握りしめて慈愛を込めて優しく微笑みました。
「は、はい、アンズ様の友達にさせてください」
私は、アンズ様の手が柔くて気持ち良くてこれでもないほど胸がドキドキしました。
そして恥ずかしくてほんのり顔を赤らめてアンズ様気持ちに答えるようにアンズ様の両手を握り返しました。
それからアンズ様が料理を得意な事を知ってアンズ様が私の為に焼きそばを作ってくれる事になりました。
そしてその直ぐ後に特待生で平民のイチゴさんと出会いました。
私は、アンズ様とイチゴさんのやり取りを見て直ぐにイチゴさんがアンズ様の事を好きな事に気がつきました。
私は、じっとイチゴさんを見つめているとイチゴさんも私をじっと見つめ返しました。
イチゴさんも私がアンズ様の事が好きな事に気がつきました。
「始めましてです。
私は、アンズ様の友達のイチゴ・ジョンソンと言います。
私のアンズ様がお世話になっています。
どうかよろしくお願いします。
もちろん、負けるつもりもありませんからね」
イチゴさんは、アンズ様を渡さないって意味込めてニコニコ笑顔になりました。
「始めましてです。
私は、アンズ様の友達のモモ・デイヴィスと申します。
私のアンズ様がお世話になっています。
どうかよろしくお願いいたします。
もちろん、私も負けるつもりがありませんからね」
私もアンズ様を渡さないって意味込めてニコニコ笑顔になりました。
「今からアンズ様が私に愛情をこもった料理を作ってくれるのですよ」
私は、アンズ様が私を特別だと思わせる為に愛情の言葉を強調しました。
「私は、アンズ様から愛情をこもった料理を食べた事があるのですよ。
恋人同士みたいに料理を食べさせてくれたのですよ」
イチゴさんも私に張り合うようにニコニコ笑顔で愛情と恋人同士って言葉を強調しました。
「ふふふ、そうなのですね。
それは、良かったですね」
私は、イチゴさんの言葉に気にしないって意味を込めてニコニコ笑顔で答えました。
「ふふふ、はい、良かったです」
イチゴさんも私に負けないって意味を込めてニコニコ笑顔で私の気持ちに答えました。
「うふふふ」
私は、イチゴさんに負けないって意味を込めてニコニコ笑顔でイチゴさんを見つめました
「うふふふ」
イチゴさんも私に負けないって意味を込めてニコニコ笑顔で私を見つめました。
私とイチゴさんは、互いにアンズ様を渡さないって意味を込めてニコニコ笑顔で互いを見つめて火花が散りました。
「えへへーー、両手に花で嬉しいです」
アンズ様は、私とイチゴさんの雰囲気が変なのに気がついてそれを正す為にイチゴさんを右腕に私の左腕にそれぞれ抱き着いて歩き始めました。
私とイチゴさんは、アンズ様の行動を見て私とイチゴさんは、互いを見つめて苦笑いを浮かべました。
「アンズ様には、敵いませんね……」
イチゴさんは、困ったように苦笑いを浮かべました。
「クスクスっ、本当ですよね……」
私も困ったように苦笑いを浮かべました。
それから私とイチゴさんは、アンズ様に焼きそばの作り方を教わりながら焼きそばを作りました。
アンズ様が料理を教えるのが上手でしたから美味しい焼きそばを作る事ができました。
それから私達は、焼きそばを食べ始めました。
「あっ、もっと焼きそばが美味しく食べれる方法があるのですよ」
アンズ様は、自分の人差し指で自分の唇を触り色っぽく微笑みました。
「えっ、どんな方法ですか……?」
私は、アンズ様のしぐさが色っぽくて胸をドキドキさせました。
「はい、モモちゃん、あーーん……」
アンズ様は、お箸で焼きそばを掴んで私に焼きそばを向けました。
「えっ、あ、あの……アンズ様……?」
私は、アンズ様に食べさせてもらうのが恥ずかしくて顔を真っ赤にして慌てました。
「……はい、あーーんです、モモちゃん」
アンズ様は、私がアンズ様の向けた焼きそばを食べるまで止めないって意味を込めてニコニコ笑顔になりました。
「あ、あーーんです……」
私は、アンズ様の行動を止められないってのを理解して顔を赤らめて控え目にアンズ様の向けた焼きそばを食べました。
「美味しいですか、モモちゃん?」
アンズ様は、私が焼きそばを食べたのを見て嬉しそうにニコニコ笑顔で私を見つめました。
「は、はい、美味しいです、アンズ様……」
私は、アンズ様に食べさせてもらうのが恥ずかしくて控え目に照れ笑いを浮かべました。
「えへへー、それならば良かったです」
アンズ様は、私のしぐさをニコニコ笑顔で見つめました。
その直ぐ後にアンズ様がイチゴさんに焼きそばを食べさせていました。
「あ、あの、アンズ様、あーーんです……」
私は、アンズ様がイチゴさんに食べさせたのを見てアンズ様に嫉妬しました。
だから恥ずかしそうに顔を赤らめて焼きそばをお箸で掴んでアンズ様に向けました。
「あーーんです……
うん、モモちゃんに食べさせてもらうと格別に美味しいですよね!」
アンズ様は、私の向けた焼きそばを食べて幸せそうに微笑みました。
次にイチゴさんが私に張り合うようにアンズ様に焼きそばを食べさせました。
「あ、あの、アンズ様、私とモモ様に食べさせてもらうのは、どちらが美味しいですか?」
イチゴさんは、アンズ様が私とイチゴさんの向けた焼きそばを食べて幸せそうにしたのを見て間近にアンズ様に近づきました。
「わ、私ですよね、アンズ様!」
私は、イチゴさんに負けたくないって気持ち沸き立って興奮したようにアンズ様の間近に近づきました。
「いえ、私ですよね、アンズ様!」
イチゴさんも私に負けたくない気持ちが勝って興奮したように間近にアンズ様に近づきました。
「うーーん、イチゴちゃんに食べさせてもらうのもモモちゃんに食べさせてもらうのも美味しいですよ。
そんなの選べられないですよ」
アンズ様は、両手を大きく広げて無邪気に微笑みました。
私とイチゴさんは、アンズ様の発言を聞いて互いに見つめてアンズ様の事で競い合っていたのが馬鹿らしくなり口元を押さえてクスクスって笑いました。
「……やっぱりアンズ様に敵いませんね……」
イチゴさんは、困ったように苦笑いを浮かべました。
愛しそうにアンズ様を見つめました。
「はい、アンズ様には、敵いませんね……」
私も困ったように苦笑いを浮かべました。
そして愛そうにアンズ様を見つめました。
そして私とイチゴさんは、もう一度互いを見つめて口元を押さえてクスクスって笑いました。
それから食べ終わった食器と料理に使った物を洗って片付けました。
「あ、あの、今日は、料理を教えていただいてありがとうございました……」
私は、頭を下げてアンズ様に料理を教えてくれた感謝を表しました。
「いえ、私もモモちゃんと料理を作れたのは、楽しかったですから気にしないでくださいね」
アンズ様は、慈愛を込めて優しく微笑みました。
「そ、その……私も料理を教えていただいてありがとうございました。
アンズ様と料理をするのは、楽しかったです……」
イチゴさんもほんのり顔を赤らめてうっとりとアンズ様を見つめました。
「いえ、イチゴさんは、料理をするのが上手でしたから教えるのは、楽しかったですよ」
アンズ様は、慈愛を込めて優しく微笑みました。
「あっ……すいません、用事を思い出したから先に帰りますね」
アンズ様は、何かを思い出したように声を出して慌てて頭を下げました。
「はい、さようなら、アンズ様」
イチゴさんは、頭を下げて別れの挨拶をしました。
「ご、ごきげんよう、アンズ様……」
私は、慌てて頭を下げて別れの挨拶をしました。
私とイチゴさんは、アンズ様が慌てて去っていくのを見送りました。
「そ、それで、イチゴさんと話がしたかったです……」
私は、緊張しながらイチゴさんを見つめました。
「あ、あの……私もモモ様と話がありました……」
イチゴさんも緊張しながら私を見つめました。
私とイチゴさんは、どちらが先に話したら良いのか解らずに戸惑いながら互いをしばらく見つめました。
「あ、あの……イチゴさんは、アンズ様の事を恋愛感情として愛していますよね……?」
私は、このまま何も話さないでいるわけにいきませんでしたから勇気を振り絞ってイチゴさんに質問をしました。
「えっ!?
あ、あの……その……は、はい……
そ、その……モモ様もアンズ様の事を1人の女性として好きですよね……?」
イチゴさんは、恥ずかしそうに顔を赤らめて小さく頷きました。
そして控え目に私を見つめました。
「えっ!?
あ、あの……その……はい……アンズ様の事を愛しています……」
私は、恥ずかしそうに顔を赤らめて小さく頷きました。
「そ、それでイチゴさんは、どうしてアンズ様の事を好きになられたのですか……?」
私は、控え目にイチゴさんを見つめてアンズ様を好きなった理由を質問しました。
「そ、それは、虐められていたところをアンズ様に助けてくれました。
しかも駄目になった弁当の変わりに牛丼を作ってくれました……
他にアンズ様の優しさに触れてアンズ様の事を好きになりました……
そ、それで、モモ様は、何でアンズ様の事を好きになりましたか……?」
イチゴさんは、アンズ様の事を考えて恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべました。
次にイチゴさんが控え目に私を見つめて自分の気持ちを質問しました。
「えっ!?
あ、あの……実は、私も虐められている時にアンズ様に助けてもらいました……
それで、その……アンズ様の優しさに触れてアンズ様を愛しているのに気がつきました……」
私は、アンズ様の事を考えて恥ずかしそうに顔を赤らめて照れ笑いを浮かべました。
「モモ様もだったのですね……
アンズ様って女神様みたいな方ですよね……」
イチゴさんは、アンズ様の事を考えて顔を赤らめてうっとりとしました。
「はい……アンズ様って気高くて聖女様みたいな方ですよね……」
私もアンズ様の事を考えて顔を赤らめてうっとりとしました。
「それは、それとして私は、アンズ様事を渡すつもりは、ありませんから覚悟をしてくださいね」
私は、イチゴさんに宣誓布告をするようにニッコリと笑いました。
「はい、でも私もアンズ様を渡すつもりがありませんよ」
イチゴさんも私の宣誓布告に答えるようにニッコリと笑いました。
私とイチゴさんは、しばらく互いを見つめて直ぐにクスって笑いました。
私は、アンズ様とイチゴさんの2人も友達ができて嬉しくなりました。
そしてアンズ様に見合うような素敵な女性になりたいって思いました。
ーTo Be Continuedー