悪役令嬢アンズ・スミスに転生したみたいです(2話)
☆悪役令嬢料理放浪記☆
☆百合注意☆
~乙女ゲームの悪役令嬢転生物~
~2話~
クリスマスパーティー会場の中央に悪役令嬢の私は、立っていました。
それに退治するように主人公のイチゴちゃんと王子様のアロエ・ウィリアムズ様と騎士団の息子のパプリカ・ミラー様と貴族の息子のセロリ・ウィルソン様が私から少しだけ離れたところに立っていました。
「アンズ・スミス嬢、これまでのイチゴ・ジョンソン嬢への嫌がらせの虐めをしていた事は、解っているぞ!」
アロエ王子様は、私を睨むように見つめて右手の人差し指で指しました。
「証言によればイチゴさんの物を盗んで燃やす事や令嬢達と囲んで暴力を振るう事や監禁をした事は、明白です!」
セロリ様も私を睨むように見つめて内容を書かれてる書類の紙を軽く叩きました。
「可憐なイチゴさんを虐めるだなんて許された事でないぞ!」
パプリカ様も私を睨むように見つめて右手の人差し指を私の方に向けました。
「他の令嬢にもイチゴ嬢を虐めるのを強要させたらしいですね。
モモ嬢、間違いありませんね?」
アロエ様は、私を睨んでからモモちゃんの方を向きました。
「は、はい、間違いありません……
アンズ様に無理矢理強要されました……」
モモちゃんは、おどおどとしながらアロエ様を見つめました。
「もう一度聞きます、イチゴ嬢、アンズ嬢に虐められていましたか?」
アロエ様は、イチゴちゃんを優しく見つめました。
「え、えっと、は、はい……アンズ様に虐められていました……」
イチゴちゃんは、俯いて恐々と答えました。
「アンズ嬢、イチゴ嬢を悪質な虐めをしていたのは、明白だ!
よって、アンズ嬢、身分剥奪、国外追放とする!」
アロエ様は、私の方に右手を向けで睨みました。
そうこれは、乙女ゲームの私、悪役令嬢のアンズ・スミスの破滅フラグイベントです。
話は、私の破滅フラグイベントが発生する半年前に戻ります。
……………
………
…
「うん……私は、いったいどうしたのでしょうか……?」
私は、気がつくと知らないベッドの上でした。
だから頭を押さえて何が合ったのか思い出そうとしました。
「私の名前は、最中 ・柚子……
確か高校生で料理の世界大会に出場して決勝戦前日に料理の下準備の時に間違えて猛毒キノコを食べてしまい亡くなったはずです……
それなのに何故生きているのでしょうか……?」
私は、状況が飲み込めなくて夢心地のようにボーとしながら周りを見渡しました。
「良かったです、アンズ様!
目覚められたのですね!
食中毒になり高熱で寝込まれていたのですよ!」
メイドが部屋に入ってくると私に気がついて慌てて私に近づいて心配そうに私を見つめました。
「えっ、アンズって私の事ですか……?」
私は、メイドにアンズって呼ばれて戸惑いながらメイドを見つめました。
「アンズ様がアンズ・スミス様でなければ誰なのですか?
も、もしかして私の事も忘れたのですか!?
私は、リンゴ・ヌーアです!
アンズ様の専属メイドですよ!?」
リンゴちゃんは、私がリンゴちゃんを忘れていたのかもって思い慌てて私の肩を触りました。
「そ、そうでしたよね。
すいません、高熱のせいで記憶が少しだけ混乱しているみたいです。
しばらく休んだら落ち着くと思います」
私は、頭を下げてリンゴちゃんに心配をかけた事を謝りました。
「そ、そうでしたか……
それでは、今は、ゆっくりと休んでいてください。
何かありましたらお呼びください」
リンゴちゃんは、頭を下げてゆっくりと休むことをお願いしました。
そしてリンゴちゃんは、部屋から出て行きました。
「まずは、この世界の事を調べないといけませんね。
何かこの世界の事が解る物は……
これは、学生手帳ですか?
私の名前は、アンズ・スミスで……
この学園の名前は、聖スイート学園っと……
何処かで聞いたような名前です……
って確か乙女ゲームのスイートハートストーリーに出てきた名前と同じですね……
ま、まさか、乙女ゲームのスイートハートスイートの悪役令嬢のアンズ・スミスに転生したのですか!?
確か色々と破滅フラグがありましたよね!?
まあ、転生できましたし、また料理が作れるのでしたらどうでも良いですね。
よし、今度こそ究極の料理を作りますよ!!」
私は、右手を上に上げて転生できたから究極の料理を作る事を意気込みました。
次の日、学園の昼休みに料理を作る為に中庭を歩いていました。
数人の令嬢が乙女ゲームの主人公のイチゴちゃんを囲んでいました。
「イチゴさん、あなた、平民の癖に生意気よ!
私達を馬鹿にしているのかしら!?」
令嬢の1人が怒りを表してイチゴちゃんに近づいてイチゴちゃんの肩を突き飛ばしました。
「キャっ!?」
イチゴちゃんは、令嬢に突き飛ばされて転ぶと弁当を地面に落として弁当のおかずが地面に広がりました。
「ちょっと、あなた達、何をしているのですか!?
食べ物を大切にしなさいって教わらなかったのですか!?
食べ物は、植物と動物の命を貰ってできているのですよ!
食べ物を大切にできない人は、最低です!」
私は、弁当のおかずが駄目になったのを見て怒ったようにイチゴちゃんを護るように令嬢達の前に立ち腕を組んで睨むように見つめました。
「す、すいませんでした、アンズ様!?」
令嬢達は、私が料理を駄目にしたのを怒ったのを見て慌てて頭を下げて謝り令嬢達が逃げて行きました。
「あ、あの、アンズ様、助けてくれてありがとうございました……」
イチゴちゃんは、慌てて私に近づいて頭を下げてイチゴちゃんを助けてくれたお礼を伝えました。
「いえ、構いませんよ。
食べ物を粗末にする人は、許せませんからね」
私は、ニッコリと笑い自分の為にした事を知らせました。
「アンズ様は、優しいのですね……」
イチゴちゃんは、恋する乙女のように顔をほんのり赤らめてうっとりと私を見つめました。
「ところでイチゴちゃん、弁当が駄目になったって事は、昼御飯食べていないですよね?
今から昼御飯を作ります。
ですから良かったらイチゴちゃんも一緒に昼御飯を食べませんか?」
私は、食べ物の事を話すのが嬉しくてニッコリと笑い一緒にご飯を食べることを提案しました。
「えっ……?
アンズ様は、料理をされるのですか?」
イチゴちゃんは、貴族の私が料理を作るのが珍しくて驚きの声を出しました。
「はい、料理を作るのは、大好きです。
料理作りは、私の命みたいな感じですよ!」
私は、両手を大きく広げて料理の好きな気持ちを伝えるのが嬉しくてニッコリと笑いました。
「そうなのですね……
本当にアンズ様は、料理を作るのが好きなのですね……
それでは、その……アンズ様の料理を食べさせてください……」
イチゴちゃんは、恥ずかしそうにほんのり顔を赤らめて俯いて私の料理を食べたい事をお願いしました。
「はい、構いませんよ。
私の作った料理を食べてくださいね」
私は、作った料理をイチゴちゃんに食べて貰えるのが嬉しくてニコニコ笑顔になりました。
私とイチゴちゃんは、食堂の台所に向かいました。
私は、これから料理が作るのが楽しみで仕方がありませんでした。
そしてイチゴちゃんは、何が好きだろって思い何を作ろうか考えました。
ーTo Be Continuedー






