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22話 『二つの世界を跨ぐ者』



「ここで10日宿泊したい」

「1万ゴルになります。食事の方は一階で飲食店をやってるので、是非よければご利用ください」

「ああ、気が向いたら行くよ」


 俺は鍵を渡され、部屋に向かう。

 104号室、ここか。

 部屋は、布団ない木製のベッドがぽつりとあるだけだった。


 ここはエリンさんに教えてもらった『蛍の宿』

 看板に蛍の絵が描いてあるのが特徴的で、意外と頑丈そうな建物だった。

 一階は受付と飲食店になっており、宿泊室は二階から四階にある。

 俺の部屋は104号室。階段を上がって左に曲がればすぐだ。


「疲れたぁ」


 硬いベッドの上に仰向けになり、しばらくボーっとする。


「あ、そうだ」


 神ヘファルから貰った報酬の確認をしよう。あの時早く出たくて、宝箱のまま亜空間倉庫にしまっちゃってた。

 出してみると宝箱の大きさは2メートルほど。中は空間が拡張されており、色々な装備品が入っていた。


 ────────────────

【名称】リジル(剣)

【等級】神話級(下位)

【材質】ミスリル、ヒヒイロカネ

【推奨レベル】7100

【付与効果】研磨lv13、耐久lv10、腐食耐性lv7、保存lv11、硬質lv10、靭性lv9、耐熱性lv12、耐寒性lv6

【属性付与】聖装lv8

【装備恩恵】身体強化lv5、剣気lv3

【スキル】竜殺lv10

────────────────


 まぁ、このくらいの物は入っているだろうと予想できていたので、今更驚くことはない。本題は願い事で貰ったものだ。

 ずばり俺がした願い事は、転移石の携帯版を貰うこと。一日に三回しか転移出来ない俺にとって最高のアイテムだ。


 そもそも俺はこの世界の住人ではなく、俺がここにいる時も地球では同じく時間が進み、心配してる人が大勢いる、はず。今頃生徒が攫われて教師たち大騒ぎだろう。

 よし決めた。妖魔に殺されかけたあいつらのアジトに行って全員救ってやろう。今の俺なら朝飯前だ。

 と、その前に片方の転移石をベッドの下に隠そう。転移石はこっちの世界と地球に一個ずつないと作用しないからな。


「【テレポート】」


 そうして、俺は100万年越しに地球に帰還するのだった。



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