表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/36

18話 『混沌が渦巻く次元の狭間』



『976678年 137日 18:04』



 それから30万年以上が経過。いつか見えるゴールを目掛けて今日も攻略中。

 現在、952階層の多分終盤くらい。スキル【地図作成】の地図がよく狂うこの世界は、今までとは異質だった。

 ここに辿り着く前に通った階層はこのようになっている。

 

【601〜700階層】雲の上の世界。天界の面影があった。ユニコーンやグリフォンなどの聖獣に近い魔物が出現する。階層主、半神の戦乙女。天使『ワルキューレ』族

【701〜800階層】宇宙空間のような場所だが、空気と重力はしっかりある。数えきれない程の大地が空中に浮き、底なしの奈落が常にその顔を覗かせる。大地の属性によって出る魔物が変わる。階層主、不死の百頭竜『ラードーン』

【801〜900階層】地面が一面タイルで建造物や自然が一切ない無の空間。タイルは破壊不可らしく、どんな攻撃でも傷一つ付きやしない。魔物は一切出現せず、階層主はいなかった。ただただ地獄。

【901〜952階層】今までの階層とこの宇宙全体を融合したような世界。地球で見た警察署があったり、見た事のない生物や魔物が数えきれないほどいた。地球では絶滅した恐竜と遭遇したこともある。


 隷属化できた階層主は『フリルレン』『オルトロス』『ノーライフキング』の三体。

 他の階層主はどれだけ絶望な状況になっても死ぬ間際まで反撃してきた。プライドの低い個体であるほど隷属化しやすいようだな。


 今この三体は指輪の世界の住人として生活している。

 オルトロスに限っては自分より強い奴にしか従わないので、しばしば手を焼く事がある。これまで2000lvのゴブリン6体くらいが犠牲になった。名前は『ポチ』

 ノーライフキングは、スケルトンの王的な存在でミシックスキル【骨人創造】で労働力を常に生み出してくれる。レベルを上げればスケルトンも進化するので、総戦力の強化にもなる。名前は『ハデス』

 火の精霊は、街全員分の【耐熱性】の習得に携わっている。自慢の炎で対象を燃やして治癒することにより、スキル獲得を促進しているのだ。火の精霊の炎ぐらいで炭になるような奴は、脆すぎて話にならんからな。名前は『フリルレン』


 他にもトムの大工スキルのレベルが上がったようで、現在では街というより城塞都市だ。

 元々あった街を囲うように城壁を築き、何に備えているかわからない固定式巨大クロスボウ『バリスタ』を均一に設置している。

 更に、驚くことに階級制度が施行されることになった。国王は勿論俺らしい。上の階級から順に公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵となっている。

 それだけではなく、法整備も充実され、300以上に及ぶ法律が国礎として定まった。

 指輪の世界だけで一つの秩序が出来てるのを見てると、どこの世界や種族でも地球と似たようになるんだな。知性を持った者の定めなのだろう。


 この階層をクリアすれば、恐らく迷宮自体のクリアのはず。何故かはわからないが、なんとなくそんな気がする。

 この階層を一言で表すなら混沌。色々な世界、空間、物質が混じり合った世界。まるで宇宙全体を観ている気分だ。

 出現する魔物もごちゃ混ぜになって、生態系自体をどのように保っているのか不思議なくらい。

 そもそも生態系などなく、誰かの意思によってここに転移された、という方が正しいようにも思える。

 スキル【鑑定Ex】を使っても、文字化けした感じになり、全く情報が得られない。こんな気味の悪い世界は早く抜けたいものだ。


「もおぉぉん!」


 おっと、危ない。考え事をしていたら背後にミノタウロスが立ってた。

 個体レベル2780、装備はSSS級の大斧か、大した事ないな。これなら避けなくとも擦り傷すらつかない。

 こんなとこで道草食ってる暇はない。さっさとこいつを楽にして先に進もう。


 断末魔が聞こえた10秒後、そこにはめちゃくちゃに引き千切られたミノタウロスの残骸があるだけだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 更新ありがとうございます。これからも楽しみにしてます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ