表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/36

11話 『無限回廊』



『3000年 154日 12:56』


 あれから500年が経ったが、未だ一階層にいる。進んでも進んでも四角い道が曲がりくねって続き、出口も見えなければ終わりも見えない。それはまるでRPGゲームに出てくる『無限回廊』そのものだった。


 敵の強さはEからS級までで、集団に囲まれない限り負けることはない。今まであった魔物は全て昆虫系魔物で、大体レベル100を超えた強力な魔物ばかり。

 そいつらを毎日倒したおかげでレベルが670を突破した。だが、そろそろここらの奴らでは貰える経験値が低いようで、今はレベルが上がりづらい。

 早く攻略して次の階層に行きたいが、広すぎに加えて方向音痴な俺には骨が折れる。もしかすると、地球の表面積と同じくらい広いんじゃないかと思うほどだ。

 攻略の仕方は、行きと帰りがテレポートで探索は歩き。1日にテレポートは三回しか使えないので、戦闘中に使えるテレポートは一回のみとなっている。


 それと、所々この迷宮には宝箱が設置してある。ファンタジー小説やゲームによく出てくるアレだ。中身は装備品から食材まで幅広く、極々稀にスキル書が入ってることがある。

 スキル書とは、簡単に言えばその本を開くだけでスキルを入手できる優れ物で、本によってスキル経験値量が異なるらしい。既に持ってるスキルは、その本に含まれた経験値量分加算される仕組みだ。

 かくいう俺は、この500年でスキル本から【金剛】【視力強化】【隷属契約】【毒牙】を会得。何百も宝箱を発見したが、本はこれだけしか得られなかった。

 この【金剛】は全身の硬度を上げるスキルなのだが、拳を鉄化させる【鉄拳】と合わせて使えば西の洞窟にある鉱石をパンチだけで採掘できるようになった。たまにあるミスリルとアダマンタイトとかいう聞いたこともない鉱石はびくともしないけどね。

 

 と、急だがここで新たな俺の相棒を紹介しよう。

 この迷宮の二階層で見つけたE級の魔物【タイニースパイダー】だ。


────────────────

《ステータス》

【名 前】アリソン

【種 族】タイニースパイダー

【レベル】3

【魔力量】27/27

【存在等級】D



《スキル》

【身体強化lv6】【腐食耐性lv4】


《ルーン魔石》

【ファイアーランス】


《隷属契約》

契約者:神無月 柚留


《説明》

蜘蛛の魔物。初期段階の個体。

────────────────


 名前はアリソン。特に深い意味はなく、なんかかっこいいからつけた。雌ということでちょっと女っぽさを入れたのだが、我ながらいいネーミングセンスではないだろうか。

 この蜘蛛はスキル【隷属契約】によって俺に手懐けられている。絶対服従なので命令すれば言うことを聞くし、攻撃もしてこない。

 命令するといっても言葉で従ってるのではなく、念じることで大体何して欲しいかをわかってくれる。


 【隷属契約】はついこの間スキル書で手に入れたばかりで、レベルは1。なので、ランクの低い魔物限定で一体までしか契約ができない。

 それに、このスキルには隷属化できる条件があり、一方的に契約をできるわけではない。少なくとも相手が了承してくれなければ、隷属化は不可能。

 俺の場合は、この蜘蛛が怪我をしていたので果実をあげてみたら、なんかめっちゃ懐かれた。

 しかも、この個体は生まれつきスキルレベルが高く、ルーン魔石が既に生成されている。


 そうだ。ルーン魔石とはなんだったかまだ言ってなかったな。


────────────────

【名称】ルーン魔石

【魔法】ファイアランス

【分類】火魔法

【等級】B

【属性】火、風


《説明》

魔法文字が書かれた魔石。2706文字で構成されている。

────────────────


 ルーン魔石とは、魔法を発動させるための魔法文字が記された魔石であり、魔物の体内から生成される。そして、魔物はその生成されたルーン魔石の魔法を使うことができる。

 もしやこの俺にも魔法が使えるのかと思ったのだが、鑑定によると魔石の魔法文字を見るには専用のスキルが必要になるらしい。


 やはり異世界と言ったら魔法! 魔法は絶対に使ってみたい。

 魔法詠唱とか厨二風に言って、環境破壊するレベルの魔法とか撃ったらスッキリするだろうな。

 いや、もちろん人に向けて撃たないよ。山とか超強い魔物とかに向けて使うつもりだよ。


 よし、なんか探索のやる気が出てきたぞ。

 最近はアリソンの世話ばっかりで、二階層の探索そっちのけにしちゃってるからな。そろそろ、次の階層にも行きたいし。


「アリソン行くよ」


 そういうと、一匹と一人はテレポートで二階層へと転移した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ