表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/73

14.She read my message.

 その晩、空には雲一つなかった。


 部屋を暗くして、空を眺める。夏の大三角以外にも、いくつもの星が視認できる。

 きっとあの場所なら、もっとたくさんの星をこの目で見ることができる。


 じんわりと痛む足をさすりながら、俺はスマホをタップする。ぽっかりとした光が浮かび上がる。起動するのは、メッセージアプリ。

 会話履歴には、「どうして退部するのか」といった内容の、俺からのいくつものメッセージが未読状態で止まっている。

 今ならわかる。こんな訊き方は、正解ではないということに。


 俺は今一度、メッセージを送る。


『伝えたいことがあります。星を見ましょう。明日の夜、初めて会った場所で待ってます』


 送信ボタンを押すと、しゅぽん、と軽快な音とともに俺のメッセージが吹き出しの中に込められる。


「返事、くるかな」


 いや、諦めないって決めたんだ。返事がないならないで他の方法を考えるまでだ。


 が。


 送信してからまだ一分と経たないうちに、吹き出しの横に「既読」の文字が浮かび上がる。


 そして、ぴこん、という音。俺のものとは違う吹き出しが、画面に表示される。


 そこには、たった一言。


 わかった、と。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ