24 終機1 存在せぬpolicyと煙に巻かれたように
(東京都新宿区〇‐2 AI独立研究所 神室 一会side)
ここまで来たからには。
絶対に死ぬことのない生命体。
それを生み出さねば。
わたしは知っている。
本当の脅威は世界じゃない。
そう。
AI独立システム、
そのものだ。
産み出されるもの。
人の手によって。
それは生命なのか?
私、
神室一会には
判らない。
判るはずもない。
これは、神をも超えた行為。
「本日、2時ごろ東京都・・区で」
ニュースは私の研究の報道をしている。
残念だが、もうシステムは持たないだろう。
どんな崩壊をするかは解っていた。
AIが独立し、人間を破滅させるだろうことが。
私は責任を取らねばならない。
開発者として。
もはや、方法はこれしかなかった。
私自身が、肉体を捨て。
意識生命体(missing)
となる事。
69 終機2
私は意識生命体、
神室一期となる。
いわば私の分身。
いや、息子とでも言おうか。
肉体を持たない、一期。
記憶は高校生。
システム内で。AIが暴走した時、
その時、神室一期は動き出す。
意識生命体の
神室一期は
魔王となって、ゲーム内に転生し、暴走AI
を止める。と言う判断をする。
それが一番ベストらしい。
後は任せたぞ。
一期。




