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鬼ヶ島

 鬼ヶ島の奥地へと進む一行。

すると洞窟の中に、小さな灯りがポツポツと見えました。


「誰か……いる?」


ももたろうは少しずつ進みます。

すると、そこには……


「何奴……」


「キー! 鎧が喋ったウホ!」


洞窟の奥には武者鎧が!

手には既に日本刀が握られ、今にも襲ってきそうな勢いです!


「皆、下がって! 我が名は、ももたろう! 鬼を退治しに参った! 邪魔をするなら……斬る!」


なんとも頼もしいももたろうに、三匹の動物達は拍手喝采!

ゴリラ以外、どうやって拍手しているかは秘密です。


「小癪……だが武士として答えねばならぬ。我は無限の螺旋、怨霊を束ねる夜叉、孤独にして地獄の門を封じる侍。名を相良明真兵藤毒丸平五郎なり」


「……何て?」


妙に長ったらしい名乗りに聞き直すももたろう。

武者鎧は、ふたたび名乗ります。


「だから……我は無限の螺旋、怨霊を束ねる夜叉、孤独にして地獄の門を封じる侍。名を相良明真兵藤毒丸平五郎なり……」


「ケーン! 長いな。略して平五郎でイイダロ」


うんうん、と三匹とももたろうは頷きます。

平五郎はしょんぼりしつつ、日本刀を構えます!


「この門を通りたくば、我を倒していくがいい! さあ、どこからでも……」


「うっ……! 洞窟……空気悪い……また船酔いの余韻が……」


ももたろうは顔を真っ青にして倒れてしまいました!

思わずゴリラはももたろうを抱きあげ、介抱しつつ


「キー! ももたろうちゃん! しっかりするウホ! おい、犬! いけ!」


「わん! 仕方ないな……」


犬は平五郎に飛びかかりました!

しかし、容赦なく犬へと日本刀を振りかざす平五郎!


「小癪! 犬などに殺られる我では……」


「わん! 犬を傷つけると法的に罰せられるぞ!」


ピタっと平五郎の刃が止まりました!

ここぞと犬は必殺の一撃を繰り出します!


「わん! 食らえ! セントバーナードの尻尾ビンタ!」


もふもふの尻尾が平五郎を襲います!

もふもふの一撃で吹き飛ぶ平五郎。なんて軽い鎧!


「っく……おのれ、犬ごときが! 我が刀の錆にしてくれる!」


再び犬へと襲い掛かる平五郎!

しかしその時、ももたろうが平五郎のスキを突いて斬りかかりました!


「なっ! 卑怯なり!」


「ごめんなさい! 文字数ヤバいんです!」


作者の都合でももたろうの刃に倒れる平五郎。

なんとも悔しそうに、鎧から凄まじい数の怨霊が飛び出しました!


「おのれ……だったら鎧武者とか出すなし……」


尤もな事を言い残して、平五郎は霧散していきます。

それと同時に鬼ヶ島の門が開かれました!


「ケーン! 本当は俺が空から飛んで開ける展開だったのでハ……?」


「わん! そう言うな、キジ。きっと出番あるさ」


さあ、キジの出番はあるのか。


次回、激闘の最終回です。 

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