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青い悪女  作者: たんぽぽ
1/3

cyan

表現や文章力等欠けている箇所がございますがお手柔らかにお願いします。


1.


カチコチカチコチカチコチカチコチカチコチ


カチコチカチコチカチコチカチコチカチコチ





時計の針だけが鳴り響く静まり返った部屋。

私はコーヒーを飲み終えると扉に向かい、ドアノブに垂れ下がりかかっている看板をひっくり返した。

「OPEN」という字が夜の街頭の光で光り輝く。外へ出ると会社帰りのサラリーマンや今から出勤するのであろうホステス達がそそくさと道を行く。光り輝くネオン街から路地に入るとみえるこの店は夜の7時から営業を開始する。


「すみませぇん、やってます?」


突然遠くから甲高い声が聞こえた。視線を移すと大学生くらいのまだあどけなさが残る女性がたっていた。


「やってますよ。わかりにくくてごめんね、どうぞ。」


チャリン、


その女性はカウンターへ座るとカクテルを頼み携帯電話で電話をかけ始めた。


「もしもし〜?あ、美香子?「cyan」っていうバーみたいなところにいるんだけど、そこにきてよ。うんうん、そう。そのことについても話そ?」


手短に話を終えたらしいその女性は携帯電話をきると、明るい茶色の髪の毛を手でどかしカクテルに手を伸ばした。


「おいしい〜。こんなおいしいの初めて飲んだかも。店長さんはここ1人でやってるんですか?」


「ありがとうございます。そうですよ。二年くらい前に開いたんです。」


気さくな彼女の質問に答えると音楽を流してなかったことに気がつき、すぐにレコードの針をおとす。うちの店にはレコードがあるのが自慢だ。ヴェートーベンの音楽が流れ出す。


女性はその音楽にのったかのようにぺらぺらと初対面の私に近頃あったことを話した。彼氏が女好きだとか女友達が嫌な奴とか、遊びすぎて単位落としそうだとか。

たわいもない若い女性の話をただ頷いてたまに意見する。


チャリン、


その時だった。ゆっくりと開く扉。

セミロングの黒い髪に茶色のコート、黒いパンプス、奥二重の目にそんなに高くない鼻。

化粧もそれほどしておらず、入ってきた女性は全体的に地味な都会映えしていない女性だった。


「あ、美香子!」


若い女性の友達らしいその女性は静かにカウンターに近づいてきた。


「遅くなってごめんね、道に迷っちゃって。あ、すみません、ウーロン茶ください。」


「美香子まだお酒飲めなかったの?少しぐらい飲めるようにしなよ。前の飲み会だって先輩が飲めっていってるのに、あんたノリまったくよくないんだから。フォローするのも大変だったわよ。」


茶髪の女性が愚痴をこぼす。そんな彼女を片目に少し申し訳なさそうにする「美香子」。


茶髪の女性がきゃぴきゃぴな今時の大学生なのにたいして、「美香子」は物静かな抜けている地味な大学生だった。


お酒も進み、話が盛り上がっているのを聞いていると茶髪が「綾奈」という女性であることがわかった。


「私、本当どうすればいいのかわからなくて…綾奈しか頼る友達もいないし…。結構お金使っちゃって…。地元の両親にはもう顔向けできないよ。」


話を聞く限り「美香子」は奨学金で入ったためお金に困窮している。そんなときに時給がよかったバイト先でクビになったという。


「バイトねぇ〜。そんな条件のいいバイトなんてそうそう転がってないでしょ。てか、美香子の前のバイトそんなよかったの?まさか、ウリとかじゃないだろうけど。度胸ないもんね。はは。」


バカにしたように笑う「綾奈」に合わせたように私も少し笑ってしまった。

それと共に私は決心した。





よし、この2人にしよう。


「私でよければいい仕事を紹介しますよ。」


照らしてあったランプに蛾がバチンとぶつかったーーー。




















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