過去
幼い頃妹と二人で、部屋の隅にいた女の子とよく遊んでいた。
親はその様子が気味悪いと言っていだが、妹も私も気にならなかった。
ある日、母親が私達姉妹に質問を投げかけた。
『二人きりの部屋で誰と遊んでるの?』
妹は私と女の子の名前を言ったが、私は妹と遊んでいただけどと女の子の名前は伏せて話した。
結果、妹だけ病院に連れて行かれ暫く入院をする事になった。
私は嘘をついたのだ。
そんな私が、いつしか大人になり警察という組織の中に入り何年か経ったある日。
妹が死んだと連絡を受けた。
妹は病室の窓から落ちて、下の階のガラス天井を突き破りプールで死んでいたらしい。
最初は事件として扱っていたが、夜外から鍵が掛かっていた事と窓に付いていた鉄格子も老朽化で錆びて落ちていた事もあり、妹の自殺の線が強いと判断された。
私は信じられなかった。
独自に資料を集め単独捜査を始めた。
「妹はカトリック教徒だ!自殺などするはずも無い!」
妹が飛び降りたとされる時間帯の監視カメラの映像だけが無かったが、鉄格子に付着した指紋や衣服の繊維などの捜査資料を読み返し手掛かりを探した。
だが此方の希望を無視するように捜査は難航するのだった。
目撃者なし。
関係資料も、何処までが正しいか分からない。
侵入者無し。
「何なんだよ!指紋も衣服の繊維も無い!」
私は、それでも妹は自殺などしない!それだけを信じて資料を作った。
キリスト教では自殺者は地獄に行くと決まっているからだ!
次に捜査が進展したのは、妹の死後3年たった後に出たオカルト雑誌の特集記事だった。
『恐怖!病院に巣食う謎の霊体!?入院患者を襲うビデオを入手!!』
記事の写真は鮮明では無かったが、私の妹らしい女性が複数の霊体に取り憑かれて窓から落とされるシーンをコマ割りで掲載されていた。
私は、雑誌社に連絡を取りライターにアポを取ったまでは良かった。
しかしライターと話が出来る!
事件が進展すると思ったが、ライターの消息分からなくなってしまった。
ライターの最後の言葉は『女神ガチャの真実と黒い点について判明した事を纏めたので編集部に送る』だった。
雑誌社に、ビデオの現物を見せてもらったが何回もダビングを繰り返したみたいで映像がだいぶ潰れてしまっている。
それとビデオの前の持ち主も生死不明で消息も分からなくなっているとの事。
オカルトに脚を突っ込んでしまった私は警察にも居られず退職をして独自捜査を進めると同時にオカルト系ニュースサイトを立ち上げることにした。
コンピュータには疎かったので、友人の伝でメカに強い女性を紹介してもらった。
それが副編集長である。
性格に難アリだが、オカルト系に強いのも助かっている。
女神シリーズの噂や現物を用意出来たのも彼女のお陰でもある。
女神シリーズのガチャと、黒い点は必ず妹の死に関係がある。
何処かで繋がるだろうと、勘が働いた。
「副編集長、この先黒い点について調べようとする変わり者が居たら女神ガチャを渡してやってくれ!理由は何でもこじつけでいい 」
「わっかりやしたぁ~任してチョンマゲ」




