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お師匠様と弟子見習い  作者: 多軌トヲル
■□設定メモ
40/55

※人物紹介・その1(ネタバレ有り)

 


■登場人物メモ(ネタバレ有り)




※※ 注意 ※※



 最初から本編のネタバレ記載がありますので、本編未読の方は読まれる際にご注意ください。


 相変わらずの出しすぎた感がたまらない……。



□■スピカヴィル


■エリノア

 本作主人公。キリエの屋敷で住み込みをしている、術具技工師の弟子見習い。十三歳の少女。

 ミレハ出身だが、内乱が収まる兆しが見えず母親と共に国をでるも、人攫いの商人に追われ母親が怪我を負う。逃げていた森の中で、母親が亡くなり途方に暮れていたところでキリエに会う。

 ほとんどキリエに養われている今の状態を、早く改善したいと意気込んでいる。

 現在の目標は、弟子『見習い』の文字を取ることと、キリエをぎゃふんと言わせること。ダニエラの料理の手伝いをしつつ、日常生活で困らないくらいの料理技術を身につけること。



■キリエ

 エリノアの師匠。物凄く複雑かつ、面倒な身の上の人。目付きと口も悪いし、人付き合いが嫌い。けれど術具技工の腕は国一番といわれている。

 逃げ出したミレハの王族をロベリタの国境付近で見かけた話を聞き、その近辺に足を運んでいたときにエリノアを見つけた。

 スピカヴィルに来る前に一緒に生活していた老人が原因で、日常生活スキルが異様なほど高い。人魔戦争のときの火傷で、火を扱うことに抵抗がある。が、エリノアの手前、そんなことはおくびにも出さない。

 一緒に生活していた保護者に、ことごとく悪癖がある。

 老人→女癖。先生→酒癖。商人→博打癖。


■ダニエラ

 屋敷の一切を取り仕切っている、寡黙かつ怖いメイド。腰の肉切り包丁がトレードマーク。基本的に肉切り包丁で捌くものは、食材以外のものである。

 あまり表情の変化がなく、目は常に充血して(エリノア曰く血走って)いる。薬術師なので、家人の誰かが怪我や病気になった際の薬は彼女が処方している。

 キリエの子供時代からの長い付き合いがある。

 その体には禁忌技工が施されていているため、見た目以上の怪力を発揮する。

 料理以下家事全般は請け負えるが、裁縫のみ大の苦手。ボタン付けでキリエに撃沈した過去を持っている。


■リム

 白い体に長い耳と尾を持つ、ずん胴体系の小型の霊獣。種族はリムクレット。アンカルジアでは白い悪魔といわれるほど、恐ろしい食欲を持っている。

 基本的には群れで生活をしているが、この個体はキリエが荷物と一緒に置いていたサンドイッチを盗み食いして置いていかれた。戻ってきたキリエに回収されそのまま屋敷に居つく。

 お菓子があればハッピーな性格。よく寝る。怪力。頻繁に顔を見るか、餌付けをする努力をしないと顔を覚えないほどの記憶力。


■イーゼル・ハウゼン

 キリエの師匠。ロベリタの術具技工師と、生体技工の研究をしていた人。

 現在はフィスラの街のある場所に幽閉されている。

 最後のわがままとして、瀕死のダニエラに生体技工を施し、キリエの義眼に技工を施した自身の眼球を与えた。



□■アンカルジア


■マティアス

 アンカルジアの王太子。魔法の要素を持っていない。今回の事件を何とか止めようとして動いていたが、手となっていた人物たちがことごとく牢に収監され、自分自身で止めようとしたところ、グウェインの魔導具により右足を切断。

 従者のオズワルドによって、スピカヴィルに移転。キリエの手により、生体技工で右足を取り戻す。

 幼少期にはキリエが遊び相手になっていた。そのため両親に何度も会っている。キリエが国を出てからは付き合いはないが、数少ない友人だと自負している。人魔戦争の後、国を出た原因を調べていたりした。

 成長するにつれ、キリエを取り巻く環境に気付き接触しないようにしていた。


■シャルティア

 アンカルジア一の姫。魔法要素を持っている武闘派の姫。内向的なマティアスに代わって、荒事を担当していた。本人曰く、母様の血筋が原因とのこと。

 離宮に監禁されていても、抜け道と隠し通路を使い、内部にいる離れた人員とこまめに連絡を取り合いチャンスを探っていた。

 スパルダ家前当主とキリエのやり取りを間近で見ていた人。


■ストレイド・スパルダ

 アンカルジアの宰相。スパルダ家現当主。キリエの伯父にあたる人で、恐ろしいほどキリエと顔が似ている。違うのは年齢から来る顔つきの差と瞳の色ぐらいである。

 城内でグウェインの目的を知り、キリエにあぶり出しの仕掛けをした手紙を、勧誘の手紙と偽装して何度も送っていた。

 キリエが国を出て行った理由に責任を感じている。当主になった際は、父を隠居として移民街に押し込んだ。それがロベリタに情報が流れる原因になって、さらに頭を抱えている。


■オズワルドとウォルター

 兄弟でマティアス、シャルティアの専属従者をしている。護衛も兼任。

 二人とも幼少期のキリエに会っているが、記憶の中より口が悪くなっていて密かに驚いている。



□■ミレハ


■グウェイン

 かつてのミレハの王族。人魔戦争を経験し、生体技工で不死にも近い体を持った兵士を作ろうとしていた。だが、周りがそれに反対し、理解されないことに意地になり研究を続けていた。

 内乱の際、顔に火傷を負っている。従者のアズールによって逃げ出し、以降身分を偽り力を蓄えていた。期を見て、商人としてアンカルジアに入り、今回の事件を起こした。

 ミレハの城にある研究施設には、数え切れないほどの骨と遺体があった記録が残っている。


■アズール

 グウェインの従者。彼の身の回りのことから、外の仕事の汚いことまで担当している。

 ロベリタから招聘した術具技工師・フラウリンクを、不要としたグウェインの命により殺害。また彼女から技術を吐かせるために、弟子のナウイルを拷問し殺しかけている。



□■ロベリタ


■ナウイル(ツギハギ)

 ミレハからロベリタに移民をしてきた少年。ロベリタにかつてあったもう一つの工房に、弟子入りしていた。

 招聘された師匠と共にミレハに行く。そこで、グウェインの実験台にされるなど地獄を経験。

 隷属の紋をかなり早い段階で入れられ、グウェインを害することが出来ない状態だった。大人しく言うことを聞く振りをしていながら、復讐をする機会を探っていた。

 技術を吐かせるため、アズールが行った拷問により死にかけたが、フラウリンクの手により生体技工を施され一命を取り留めている。ただし技工が施されたことは口外していない。

 表向きには処刑になっているが、周りが生体技工の壊し方を知らないので、自刃という形を取った。


■フラウリンク・ピクシス

 ナウイルの師匠。かつてあった工房の主。スピカヴィルの術具技工師と生体技工の研究をしていた。

 死に掛けていたナウイルに生体技工を施している。それから程なく、グウェインに不要とされたためアズールに殺されている。遺体はナウイルが、ロベリタに近いシェスナ交易街道の木蓮の木の近くに埋葬した。


■ミネルバ・ダブリス

 ロベリタ代表の使者としてアンカルジアに来た、男装の麗人。

 女性の多い商人のなかでも特に有名。テイラーズとの交易協定の役員になっている。

 エリノア曰く、獲物を狙う蛇の目をしていたらしい。


■赤毛の掃除屋

 かつてロベリタに恐怖をもたらした暗殺者。

 暗殺しに行った家にある物を使って殺害するため、凶器を持たず、発見することが困難だった。

 現在は処刑されているが、処刑された赤毛の掃除屋は、自分が赤毛の掃除屋を殺した、だから自分が赤毛の掃除屋だと声高に叫んでいた。

 ロベリタの調査官は現在も調査を続けている。



□■テイラーズ


■シエネ

 テイラーズ一の姫。移転の魔法を気軽に使える、魔力のかなり高い人物。本名が物凄く長い人。これは王家のしきたりで、真名を簡単に知られないため。実はキリエも、父方のしきたりで物凄く長い名前をもっている。

 キリエとは従姉弟になる。ちょくちょく移転の魔法を使って様子を見に来ているが、実際は気楽に羽を伸ばしに来ている状態。

 別名・指切り姫。テイラーズのある役職についた際の名である。


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